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漫画の主人公みたいな金足農エース吉田 全試合完投、三振の山、東北の悲願へ全開

2回戦の大垣日大戦でも完投勝利を飾った金足農・吉田(撮影・坂田 高浩)
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 金足農の150キロ右腕・吉田輝星投手(3年)の取材をしていると、野球漫画の主人公を見ている気分になる。熱戦が繰り広げられる甲子園の中で、金足農の存在はなかなか異質だ。秋田大会から14日の2回戦・大垣日大戦まで、全7試合を9人のスタメンのみで勝ち上がってきた。エースの吉田はその試合全てで完投勝利。7戦で計957球を投げて84の三振を奪っている。

 吉田の父・正樹さん(42)の存在も大きい。正樹さんは金足農野球部のOBで92、93年の秋田大会で投手としてメンバー入り。しかし、共に決勝戦を1点差で惜敗し甲子園の土を踏めなかった。さらには息子の吉田も昨夏の秋田大会は決勝で敗戦投手。親子2代で2度決勝で敗れるのではないか。そんなジンクスを破って今回の甲子園に出場した。

 吉田は甲子園出場を決めたとき、「父さんを甲子園に連れて行きたかったので1番の恩返しになった」。小さい頃から吉田とキャッチボールをしてきた正樹さんは、小学生のころからすでに「ボールの回転を意識しろ」と言い続けてきた。吉田のキレのある速球は親子で築き上げてきたウイニングショットだ。14日の大垣日大戦でも8回からこの直球で、4者連続の見逃し三振を奪って見せた。

 さらに性格もなかなか主人公気質。甲子園で定番の質問に「戦いたいチームはどこですか」というものがあるが、多くの選手が優勝候補筆頭の「大阪桐蔭」と答える。一方、「初戦で戦いたいチームはどこですか」となると「どこでも良い」と答える選手が多い。大阪桐蔭と戦いたい気持ちはあるが、初戦からいきなり優勝候補とはちょっと…という気持ちがよくわかるが、吉田は秋田大会で優勝したときから「大阪桐蔭と初戦から戦いたい。自分の力がどこまで通じるか試したい」と言い続けた。強気な性格で甲子園までひた走ってきた。

 金足農は14日の大垣日大戦に6―3で勝利して、ベスト8の95年以来23年ぶりのベスト16だ。このまま優勝すれば、東北悲願の優勝旗と主人公らしさはさらに全開になる。次戦の横浜戦も目が離せない。(記者コラム・武田 勇美)

[ 2018年8月15日 10:30 ]

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