輝星13K完投!金足農の剛腕また快投「全員三振のつもりで」

[ 2018年8月15日 05:30 ]

第100回全国高校野球選手権記念大会第10日・2回戦   金足農6―3大垣日大 ( 2018年8月14日    甲子園 )

完投勝利を飾った金足農・吉田(撮影・坂田 高浩)
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 2回戦3試合が行われ、今秋のドラフト1位候補の金足農(秋田)の吉田輝星投手(3年)が154球を投げ9回3失点で完投、大垣日大(岐阜)を6―3で下し、3回戦へ進んだ。8回に勝ち越すと、一気にギアを上げ9回にはこの日最速の149キロをマークし、2試合連続の2桁となる13三振を奪った。次戦で優勝候補の一角、横浜(南神奈川)と対戦する。

 吉田は勝負どころと見て一気にギアを上げた。8回に大友のソロで勝ち越したその裏。先頭の4番・修行を142キロ直球で見逃し三振に切ると、続く2人もともに146キロ直球で見逃し三振。首を振って選択した直球に手も出させなかった。

 「あの一発で目覚めた。体力がまだあることを見せて、9回のために相手に嫌なイメージを植え付けたい。全員三振のつもりで投げました」

 剛腕は9回にさらに球威を増す。先頭を4者連続三振に仕留め、続く代打・野波に対しては3球連続でこの日最速の149キロを記録した。1回戦の鹿児島実戦の14三振から2試合連続の2桁となる13奪三振。この日も154球で、2試合の球数は計311球に及んだが「疲れはあったけど、自分一人で夏を終わらせちゃ駄目」と4回以降はわずか1安打無失点に封じた。

 この日も相手打線が直球狙いだと確信し「打者の反応を見て心理的に攻めました」と中盤は変化球主体に切り替え、終盤の力の投球の効果は増した。戦局を読む力は投球だけではない。指導歴52年を誇る大垣日大の74歳、阪口慶三監督が「うまいなあ。いつものように仕掛けられんのよ」とうなったけん制のうまさがあった。素早いターンに、左肩越しに一塁走者を見る首は、左足を上げ始めてから捕手のミット方向を向く。岐阜大会で13盗塁を記録した相手の攻め手をふせいだ。「足を使ってくると思ったので、走れないなと思わせたかった」。初回1死一塁ではけん制であえて速球を投じた。

 昨冬は90センチ台だったヒップも今は100センチの大台を超えた。「尻が大きくなりすぎて制服のズボンは学校の体育のときしゃがんで破けてしまった」と笑うが、土台の強さはブレることのない投球、精神力を支える。

 07年に初戦で敗れた相手に勝って、ベスト8に進出した95年以来の16強に進出した。次戦は優勝候補の一角、横浜が相手だ。

 「今日の内容は50点。初回から全力でいってゼロに抑えたい。目標は東北に初の優勝旗を持ち帰ること」

 名前の輝星は父・正樹さん(42)が「注目を浴びて輝いてほしい」との願いを込めてつけた。もっと輝ける。吉田は信じて疑っていない。 (武田 勇美)

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