楽天 2014年に所属したラッツを仙台地裁に提訴 米での賠償請求訴訟に対抗

[ 2018年8月6日 18:24 ]

 プロ野球東北楽天ゴールデンイーグルスを運営する楽天野球団(仙台市)が、2014年に所属したザッカリー・ラッツ元選手(32)=米国出身、自由契約=を相手取り、仙台地裁に提訴していたことが6日、分かった。契約交渉を巡り、元選手が球団に損害賠償を求め、米国で裁判を起こしたことへの対抗措置として、球団に賠償責任がないことの確認を求める。

 9月5日に第1回口頭弁論が予定されている。

 ラッツ元選手は14年6月に入団したが、右手指骨折の故障などで15試合の出場にとどまった。楽天側の訴えによると、元選手側は15年のシーズンに向けた契約交渉で「治療を理由に、球団の許可なく米国に帰国できる」などの特別規定を要求。球団はけがからの回復が不十分と判断し、15年は契約を結ばなかった。

 退団後に韓国などでプレーした元選手は昨年8月「楽天が交渉期間中に保留者名簿から除外しなかったため、他球団と交渉できなかった」などと主張し、米ペンシルベニア州連邦地裁に提訴した。

 楽天側は「不法行為を根拠付ける事実は存在しない」として昨年11月、債務不存在を確認するため仙台地裁に提訴した。

 楽天野球団は「現在コメントできることはありません」としている。

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2018年8月6日のニュース