西武・外崎 アップルパ〜ンチV3ラン ハム離した3.5差

[ 2018年8月6日 05:30 ]

パ・リーグ   西武7―4日本ハム ( 2018年8月5日    メットライフD )

<西・日>5回、勝ち越し3ランを放った外崎(左)はスタンドの「アップルパンチ」のかけ声に合わせてレオ人形を高く突き出す(撮影・木村 揚輔)
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 西武の外崎修汰内野手(25)が5日の日本ハム戦の4―4で迎えた5回に左翼へ決勝14号3ランを放った。4日に球場に駆けつけた歌手の渡辺美里(52)から注目選手に挙げられ、即結果を出した。2回の中村の左中間同点3ランも含め、獅子おどし打線が破壊力を発揮して逆転勝ち。2位チームとの直接対決を勝ち越し、差を3・5ゲームに広げた。

 ハイタッチを終えた外崎が、山川に促されベンチ前で右拳を突き上げた。左翼席のファンへ向けた代名詞の「アップルパンチ」。同点の5回に出た左越え14号3ランは価値ある決勝弾になった。

 「最高な感触で最高のアップルパンチになった。“振っちゃった”と思ったけど、芯に当たってよかった」

 2位・日本ハムとの直接対決第3ラウンド。4―4の5回2死から山川が左前打、森が四球の一、二塁。外崎は「四球の後の初球を(相手が)意識すると思っていた」と初球の134キロフォークボールを捉えた。3連戦を2勝1敗と勝ち越して3・5ゲーム差に広げた。辻監督は「彼の持ち味。初球から振れる球を振るのが結果になった」と称賛した。

 8月は試合前まで打率・133。だが「悪い方向には捉えていなかった」という。昨年は135試合に出場しブレーク。「去年は数字にこだわりすぎていた。今年は内容がよければ状態がいいと考えている」。レギュラーの心構えを手に、昨年より少ない93試合で本塁打、打点は自己最多を更新中だ。

 実家がリンゴ農園を営むことから広まった「アップルパンチ」は今や、外崎の劇打に掛けるファンの合言葉となった。前日、国歌独唱した渡辺美里から「アップルビームが気になる」と注目選手に挙げられた。少し言葉は違うが、アップルビームを守備での好返球を指すものと捉え、外崎は「機会があればお見せしたい」と笑顔で話した。

 パフォーマンスについては「(ソフトバンクの)松田さんのパクリみたい」と控えめだが、ファンを喜ばせる一打を止めるつもりはない。日本ハム戦はまだ11試合残す。「大事な試合がまだある。一戦ずつ頑張りたい」と言い切った。 (春川 英樹)

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