阪神・中谷 15打席ぶり安打は同点三塁打 前夜6の0…屈辱晴らす

[ 2018年8月6日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神3―1ヤクルト ( 2018年8月5日    京セラD )

<神・ヤ>5回、同点三塁打を放ち、三塁に滑り込む中谷(撮影・坂田 高浩)
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 阪神は5日のヤクルト戦に3―1で競り勝ち、2週間ぶりの連勝を飾った。1点を追う5回にウィリン・ロサリオ内野手(29)と中谷将大外野手(25)の連続長打で同点に追いつき、逆転につなげた。個別の早出練習に励んだ2人が奮起し、借金6へ減らした。自力優勝の可能性を残すのは猛虎だけ。セ・リーグの火はまだまだ消さない。

 過去に「記憶にない」と語るほどの屈辱を一夜で振り払った。1点を追う5回無死二塁。中谷が石川の2球目、外角高め変化球を逆らうことなく捉えた。今季最長の停滞を抜け出す15打席ぶりの安打は右中間を破る同点三塁打だ。

 「昨日から全く良いところがなかった。今日もこういう場面でいっぱい回ってくるのかな、と思っていたけど、今日はしっかり還せて良かったです」

 5時間11分、延長11回の末にサヨナラ勝ちした前夜は15安打10得点した打線にあって満塁機での凡退を含む6打数無安打に終わっていた。雪辱の好機だった5回は好調でないことから右打ちのサインが出た。金本監督が舞台裏を明かした。

 「彼の状態ではその方がいいという片岡の話で出しましたけど。片岡コーチ、ナイスでしたね。右打ちで強いヒットを打ってくれというサインです」

 ベンチの期待度は“進塁打でもOK”だったが、「記憶にない」と野球人生最大級の屈辱を味わったばかりの若虎は執念に変え、最高の結果を残した。

 その起点はロサリオだった。先頭打者として外角シュートを中堅フェンス直撃の二塁打とし、逆転劇の突破口を開いた。8回にもウルキデスの変化球を左前にはじき返し、6試合連続安打は4月に並ぶ来日最長。「状態は良いよ。1打席、1打席、チャンスをモノにできるように」と手応え十分で、その確かな復調気配を指揮官も感じ取っていた。

 「変化球も狙って打っているしね。スライダー系はだいぶ、アレ(慣れてきた)ですね。あとはフォーク系に慣れてくればね」

 2人は「早出組」だった。プレーボールの約5時間前、まずは中谷が個別で早出練習を開始した。片岡ヘッド兼打撃コーチ指導のもと自らトスしたボールを外野へ飛ばす“ノック練習”でフォーム修正に努めた。まもなくグラウンドに姿を見せたロサリオは高代作戦兼総合コーチと話し合いながら、リラックスした構え方を模索。万全の備えに努めた2人が連勝を呼んだ。

 昨季20発の中谷と圧倒的パワーを誇るロサリオ。不足する長打力が売りの2人が本領を発揮すれば、どこよりもアツい「逆襲の夏」になるだろう。(巻木 周平)

 ▽4日の中谷(神) 7番中堅でフル出場し、6打数で先発野手唯一の無安打。走者を置いた場面が4度あり、4回無死一塁で空振り三振、5回2死二、三塁で右飛、6回2死満塁で二飛、10回2死一塁で空振り三振と完全にブレーキとなった。

 ≪自力V可能性残す≫セ・リーグで自力優勝の可能性を残すのは阪神だけになった。8月1日に一度消滅し、試合のなかった2日に広島が敗れたことで復活。7日から阪神が巨人に連敗、広島が中日に連勝すると、8日に再び消滅する。

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