阪神メッセ、山田止める!バースの記録守れ 香田コーチ「奮起を期待」

[ 2018年8月4日 09:20 ]

キャッチボールで調整するメッセンジャー(撮影・大森 寛明)
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 勢いの止まらないツバメの主砲を、虎のエースが止める。4日のヤクルト戦に阪神先発予定のメッセンジャーが、11試合連続打点を記録している「山田封じ」に立ち上がる。

 坂口、青木、バレンティンらを擁するヤクルト打線の中でも、最も警戒しなければいけない人物。記録の阻止はもちろん、走者を還されれば、試合展開で劣勢に立つ。下位に沈むチームを再浮上させるためにも、これ以上、打点を挙げさせるわけにはいかない。

 3日は京セラドームでの全体練習に参加し、ショートダッシュなどで最終調整。金本監督は「相手のことを見る余裕はない。まずは自分たちの足下」と言及することはなかったものの、香田投手コーチが、投手陣へ向けて“山田斬り”の大号令をかけた。

 「ヤクルトというチームの主軸ですから。(連続試合打点を)止めることが勝ちにつながる。当然、抑えにいかないといけない。山田、バレンティンには前回もやられているので、同じことを繰り返さないように」

 幸い、メッセンジャーは今季、山田哲に対して9打数2安打の打率・222と相性は良い。前日2日には「自分自身が負けず嫌いなところは変わらない。自分自身、勝つためにやる」と快投を宣言。首位・広島に大きく引き離される現状を、このまま放置しておくわけにはいかない。

 万が一、4日も打点をマークされれば、86年にバースが記録した13試合の日本記録に王手をかけられる。猛虎伝説の助っ人砲が打ち立てた金字塔は、後輩たちが守るしかない――。香田投手コーチは「阪神の大先輩が作った記録を越されないためにも、我が軍の奮起を期待したいところ」と先発、リリーフが一丸で抑えにかかることを願った。

 長期遠征期間中に組まれたホーム・京セラドームでの試合。多くの虎党の前で、快記録の引き立て役になるわけにはいかない。(遠藤 礼)

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2018年8月4日のニュース