ソフトB柳田、8戦ぶり先発でV犠飛 登場曲あゆに変更「世代でしょ」

[ 2018年8月4日 09:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク5―3オリックス ( 2018年8月3日    ヤフオクD )

3回1死二、三塁、右犠飛を放った柳田(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンクは3日、オリックスに5―3で競り勝ち、再び勝率5割に復帰した。頸椎(けいつい)捻挫を抱える柳田悠岐外野手(29)が8試合ぶりに「3番・中堅」で先発復帰し、3回に先制犠飛を放つなど1安打1打点をマーク。手負いの選手会長がチームをけん引した。

 犠牲フライになる喜びより、打ち取られた悔しさが表情に出た。0―0の3回1死二、三塁。柳田が西の内角低めスライダーをすくい上げ、先制の右犠飛を放った。

 8試合ぶりに先発復帰しチームを勝利に導き「ベンチにいるときも試合に出たいと思っていた。出た方が楽しいし、勝ったのが一番」と振り返った。

 7月24日のオリックス戦で首を痛め途中交代。翌日から欠場が続いた。試合前のフリー打撃再開は今月1日からだった。初日の感触は「ゴミ」、前日は「コトイチ(今年一番)出ました」と来て、この日は「普通っす」。東京からの飛行機移動では首を保護しながら福岡へ戻るなど、細心の注意を払った。

 打席に入る際の登場曲は「世代でしょ。昔、MDウオークマンで聞いていた」という浜崎あゆみに変更。ノリノリな気分で、7回の第4打席では詰まりながらも中前に落とし「いいところに投げられたら難しい。運がありました」と笑った。藤本打撃コーチは「スイングは大丈夫だけど、タイミングは出ながら合わせていくしかない。天才打者やからね」と巻き返しに期待を寄せた。

 首位・西武とは9・5ゲーム差があるが、投打がかみ合ったチームは接戦を制し、勝率5割に復帰。中堅守備でも軽快な動きを見せた柳田に、工藤監督は「心配するところもあるが、彼が(先発に)戻ってきてくれると打線の重量感が全然違う。リードをしながら1点ずつを取っていく野球を続けていければいい」とうなずいた。

 残りは53試合。3番に座る柳田が起爆剤になれば、チーム状態は上向く。「(首は)大丈夫」と柳田。シーズン最後まで、諦めずにフルスイングを続ける。

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2018年8月4日のニュース