巨人・内海 おっさんず完封 36歳以上は工藤以来球団15年ぶり「もうできないと」

[ 2018年8月1日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人6―0DeNA ( 2018年7月31日    横浜 )

<D・巨>完封勝利の内海はガッツポーズ(撮影・荻原 浩人)
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 巨人・内海哲也投手(36)が31日のDeNA戦で自身4年ぶりの完封勝利を挙げた。2回までに5点の援護をもらうと、相手打線を6安打に抑えた。今季4勝目で、36歳以上の完封は巨人投手では03年工藤公康(現ソフトバンク監督)以来15年ぶり。敗れれば4位転落の一戦で、かつてのエース左腕が力を見せた。

 天に、左腕を突き上げた。9回2死、代打・神里を空振り三振。内海がその場でクルリと回り「不評で、ダサイ、ダサイと言われた」と笑うほど、感情を爆発させた。

 「最高です。もうできないと思っていたので、できてうれしい」

 4年ぶり、自身12度目の完封劇。左右両打者の内角を攻め、完成させた。最大のピンチだった2回2死満塁は、桑原に2球連続で内角に直球。最後は外角のシュートで中飛に打ち取った。「カウント球でも勝負球でも内角に投げることができた。外のコースが広がった」と、打者に踏み込ませることなく両サイドに制球した。

 腕を突き上げた先には亡き祖父母がいる。小学生時代に他界した祖父・五十雄さんは元巨人の内野手で、同じ背番号「26」をつけた。7月下旬、休養日を利用し、祖母・晴子さんと2人が眠る地元・京都府内に墓参りした。「神秘的な霊的な体験をした」というのが、実家を出るため立ち上がった時のことだ。

 テレビ台の上の祖母の写真立てが倒れた。「来てくれてうれしいなのか、ここにいるよなのか」と存在を感じたという。プロ入りしてすぐにがんで他界した祖母。36歳の今も「頑張れば病室にいるおばあちゃんに1軍で投げる姿を見せられるという時に亡くなった。心残りで悔しい」という思いがある。当時の原点に立ち返るように、直球で内角を攻め続けた。

 投手陣は現在、勝利の方程式を担うマシソン、上原が離脱。苦しい台所事情の中の完封に、高橋監督は「年々、体は良くも悪くも変化していく。自分に合ったことをできている」とベテランの投球術を評した。2軍キャンプスタートだった今季は5月に初登板。4勝を挙げ、防御率2・11の好成績は「毎試合毎試合が最後。1度失敗したら2軍に行く。絶対残ってやる」という危機感が支える。

 内海は最後に、完封直後の気持ちを問われた。「(山口)俊がノーヒットノーランやったくらいうれしい」。ひと笑い取り、らしく締めた。 (神田 佑)

 ▼DeNA・筒香 甘い球が少なかった。制球も切れも本当に良くて、狙い球を絞りきれなかった。

 ≪自身通算12度目の完封≫内海(巨)が14年9月12日DeNA戦以来の4年ぶりの完封勝利。今季、巨人では菅野、山口俊に続く3人目で3投手以上がマークするのは15年(菅野、高木勇、マイコラス)以来3年ぶりとなった。また、巨人での36歳以上の完封勝利は03年工藤(40歳3カ月)以来15年ぶり5人目。内海は通算12度目の完封勝利で現役では成瀬(ヤ)、吉見(中)と並ぶ5位タイに浮上した。

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