逆転CS進出あるかも…“最強の最下位”楽天 後半戦勝率9割

[ 2018年7月29日 06:06 ]

パ・リーグ   楽天7―1ソフトバンク ( 2018年7月28日    ヤフオクD )

<ソ・楽>ソフトバンクに完投勝利し、捕手の嶋(左)と握手する岸(撮影・中村 達也)
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 楽天が28日のソフトバンク戦に7―1で快勝し、4連勝で後半戦9勝1敗とした。岸孝之投手(33)が5安打1失点完投で今季9勝目。西武時代の13年に9連勝を記録して以来、5年ぶりの自身8連勝だ。ダブルエースの一角の7月初勝利で、快進撃のチームは一段と加速。断然最下位からの逆転クライマックスシリーズ進出、夢ではない。

 クールな男の笑顔がはじけた。6点リードの9回2死。岸は115キロのカーブで松田宣のバットに空を切らせた。「味方が点を取ってくれたので気持ちよく投げられた。相手ではなく、自分のペースで投げられた」。9勝目。50試合以上を残し、早くも西武からのFA移籍1年目だった昨季の8勝を超えた。

 ただ、納得のいく8連勝ではない。前回登板だった21日西武戦ではチームは勝ったが6回0/3を7失点(自責6)と打ち込まれた。「チームメートが頑張ってくれて、負けがつかなかっただけ」。敗戦に等しい試合。だからこそ「自分一人でいけたらいい」と序盤から力投した。8回無死一塁から今宮にチェンジアップを左中間二塁打され1点を失ったが、それ以外はほぼ完璧な内容で完投した。

 4完投は同僚・則本と並びリーグ最多。奪三振も7個を加え、昨季まで4年連続奪三振王の則本と同じリーグ トップの118個とした。三振が増えている理由を「分からない」とぼかした岸。代わりに女房役の嶋は「昨季よりもカーブのブレーキが利いている。だから、それ以外の球も生きる」と言った。最後の松田宣には4球連続でカーブを投じ、試合を終わらせた。

 33歳。「ベテラン」の言 葉もちらついてきた。それでも「衰えは感じない」と言う。コンディションを保つために意識するのは睡眠。「7から8時間は寝たいですね」と極力、夜更かしは控える。暑い夏場は寝苦しさを回避するためにエアコンをつけっぱなし。目覚ましをかけずとも、起床できるほど熟睡して、疲労を残さない。好調をキープしている。

 平石監督代行は「岸は言うことなし」と脱帽した。岸は「先発が踏ん張れば点を取ってくれる」と野手を称えた。夏の風物詩、高校野球は甲子園大会が近づく。名門・PL学園の主将として98年に甲子園で横浜と大勝負を演じた38歳指揮官と、甲子園とは縁遠い名取北で力を育んだ4学年下の投の柱。断然最下位から上位進出を狙う思いは、シンクロしている。 (黒野 有仁)

 ≪3位と6.5差に≫楽天は球宴後9勝1敗、勝率.900となり、パでは日本ハムの.600を上回る後半戦の最高勝率。最多で20あった借金は12まで減少。3位とのゲーム差も前半終了時の11から6.5まで縮まりCS圏内が近づいてきた。過去のセ、パCS出場球団のシーズン中の借金を調べると、11年西武の15が最多(最終3位で貯金1)。楽天がCS出場なら最多借金からの逆転進出になる。なお、平石監督代行就任の6月17日以降、チームは17勝9敗で、現在3位のロッテは同期間に13勝11敗3分け。両軍がこのペースを維持すると、最終成績はロッテが72勝68敗3分けの勝率.5142、楽天が73勝69敗1分けの勝率.5140と2毛差に肉薄するがどうか。

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