中日・小笠原プロ初完封 “相模対決”菅野先輩に初勝利「早く近づけるよう」

[ 2018年7月29日 05:30 ]

セ・リーグ   中日4―0巨人 ( 2018年7月28日    東京D )

<巨・中>プロ初完封し、ナインの祝福を受ける小笠原(中央)(撮影・三島 英忠)
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 中日・小笠原は両手を高く突き上げ、万歳のポーズで無邪気に笑った。3年目、通算52試合目で念願のプロ初完封。しかも東海大相模の先輩、菅野に投げ勝っての白星だ。

 「ホッとしています。とにかく1人ずつ投げようと思った。絶対ロースコアになると思ったので、最少失点でいけたのが良かった」

 最大のピンチは初回だった。制球に苦しんで招いた2死一、二塁で長野を三ゴロ。ペースをつかむと、3回以降は巨人打線をノーヒットに抑え、散発3安打に封じた。

 「偉大な先輩」と語る菅野との投げ合いは3度目。昨年8月は4回途中8失点、今年5月は7回3失点で黒星を喫した。特に前回対戦では菅野の150キロ直球をファウルした際に「前に飛ばない」と威力を体感。直球、変化球すべてが一級品の先輩に圧倒された。三度目の正直で勝利し、「まだ僕は1勝2敗と負け越している。早く近づけるよう頑張る」と力を込めた。

 今季は自ら名乗り出て開幕投手を務めた。20歳173日での大役は2リーグ制以降、球団最年少となるのも事前に調べ、覚悟の上で手を上げた。全ては菅野のように世代を代表する選手となるため。あらゆる経験を成長につなげようとした。

 3連敗で止め、ノーヒットノーランを許した前夜の屈辱を晴らした快投は森監督にも「昨日の今日で意地を見せてくれた。一人前の投手になっていってくれるのかな」と認められた。昨季の自己最多5勝に並んでも、まだ6敗で黒星が先行。「自分自身の借金を返しつつ、チームも乗っていけるよう頑張りたい」と気勢を上げた。(徳原 麗奈)

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