ヤクルト7連勝 カラシティー来日1号がV弾「初勝利よりも忘れられない」

[ 2018年7月28日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト8―2阪神 ( 2018年7月27日    神宮 )

<ヤ・神>5回1死、カラシティーは小野から来日1号となる決勝本塁打を放つ(撮影・成瀬 徹)
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 完璧な打球に本拠・神宮がどよめいた。先発したヤクルトのカラシティーが、来日初アーチとなる決勝ソロ。「相手にダメージのある打撃がしたいと思っていたよ。10年ぶりぐらいのホームランだから、10年分の感触があった。打った瞬間、入ると思ったよ」と誇らしげに振り返った。

 2―2で迎えた5回だった。フルカウントから小野が外角高めに投じた147キロ直球を強振し、左翼席に叩き込んだ。来日3安打目は「高校生以来かな」と笑う一発。球団の投手では、16年8月17日のDeNA戦で小川が放って以来2年ぶりで「初勝利よりも忘れられない感触かもしれない」と満面の笑みを浮かべ、ダイヤモンドを一周した。投げても6回2失点で無傷の6勝目を挙げ、チームを今季最多タイの7連勝に導いた。

 来日1年目の助っ人右腕は、高校時代は投手兼内野手で「3番・遊撃」。「二刀流だね。うちのチームで挙げるなら、山田(哲)君くらい打っていたと思うよ」。冗談めかして2度のトリプルスリーを達成しているスラッガーを引き合いに出すほど上機嫌だ。小川監督も「元々打撃はいいけど、本塁打はできすぎ。(投球は)よく粘っていた」と称えた。

 6月29日以来、約1カ月ぶりの勝率5割復帰。首位を走る広島を追いかける勢いは十分にある。スタンドの阪神ファンに打撃手袋と交換してもらったホームランボールを大事にしまった助っ人は「マダマダ、カチマス!」と頼もしく宣言した。 (細川 真里)

 ▼ヤクルト・ウルキデス(9回に来日初登板。1安打無失点)いい感触だった。いつでもいけるように準備して勝利に貢献したい。

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