【伊東勤氏視点】山口俊 7回“1点は覚悟”のシフトの中でお見事

[ 2018年7月28日 09:30 ]

セ・リーグ   巨人5―0中日 ( 2018年7月27日    東京D )

<巨・中>ノーヒットノーランを達成し小林(左)と抱き合う山口俊(撮影・荻原 浩人)
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 ストレートで押し込み、スライダーでアクセントをつけてフォークを落とす。前回序盤でKOされた巨人・山口俊。久しぶりに先発マスクをかぶる小林ともども立ち上がりは不安だったと思うが、初回をポンポンと3人で抑えて流れに乗った。目いっぱいではなく、八分くらいの力でストライク先行。早打ちに助けられた部分もあるが、最少得点差の緊張感の中、テンポよく打たせて取った。

 圧巻だったのは記録を意識した7回。四球に暴投が重なった1死三塁のピンチで、ベンチは内野前進守備ではなく二ゴロ、遊ゴロは1点覚悟のシフトを選択した。記録より勝利を優先する中、目下首位打者の平田を初球、真ん中低めのフォークで三ゴロに仕留め、最大難関を乗り越えた。

 私も現役時代、85年郭泰源、96年渡辺久信と組んで経験しているが、ノーヒッターは決して投手一人で達成できるものではない。みんなの協力があってこその勲章。小林にとっても忘れられない一日になったと思う。(スポニチ本紙評論家)

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