松坂 信念貫き5失点 力勝負「返り討ち」も意地のギータ斬り

[ 2018年7月14日 05:30 ]

マイナビオールスターゲーム2018第1戦   全セ6―7全パ ( 2018年7月13日    京セラD )

<全パ・全セ>1回4安打5失点だった松坂(撮影・岩崎 哲也)
Photo By スポニチ

 ファン投票で選出されて12年ぶりの球宴出場となった全セの松坂(中日)が第1戦に先発したが、1回4安打5失点でKOされた。最速は138キロにとどまった。それでも球宴という舞台で、自分にできることはやりきった。表情に悲壮感はまったくなかった。

 「宣言通り直球系で勝負に行って、見事に返り討ちにあいましたが、柳田選手からの三振は気持ち良かった」

 いきなり秋山に右翼へ先頭打者弾を浴びたが、続く柳田を136キロ直球で空振り三振。横浜高の後輩である近藤、死球を与えた中田には変化球を投げなかった。吉田正に右前打され2点目。2死からは森に右越え3ランを浴びた。

 捕手・会沢と変化球のサインも決めていたが「出なかったですね…」と笑う。投じた30球は直球、ツーシーム、カットボールだけ。宝刀スライダー、チェンジアップは投げなかった。「真っ向勝負するには難しい球でしたね。改めて緩急の大事さが分かりました」とさわやかに笑った。

 背中の痛みから6月8日のソフトバンク戦以来、35日ぶりの登板だった。「正直、不安がないわけではない。ブルペンも数回入っただけですから」。それでも、球宴という舞台は特別だ。自らも少年時代に巨人・桑田真澄、西武・清原和博のKK対決を見て興奮した。「ファンの方にわかりやすい勝負をしたい」。その思いでマウンドに立った。

 緒方監督は「(第2戦の)熊本で考えますか…」と打者起用の可能性も示唆している。「試合以外でもできることがあるなら何でもやりたい」と松坂。平成最後の球宴。平成の怪物の役目はまだ終わっていない。

続きを表示

2018年7月14日のニュース