松井氏 初球宴G岡本に金言 お祭り男になれ「こういう試合で活躍すると自信つく」

[ 2018年7月14日 08:45 ]

マイナビオールスターゲーム2018第1戦   全セ6―7全パ ( 2018年7月13日    京セラD )

殿堂入り表彰を受ける松井氏(右)と原氏(中央)と阪神・金本監督(撮影・岩崎 哲也)
Photo By スポニチ

 巨人、ヤンキースなどで活躍し、今年1月にプレーヤー表彰として野球殿堂入りした松井秀喜氏(44)が13日、球宴第1戦の試合前に行われた表彰式に出席。喜びと周囲への感謝を口にし、球宴に初選出された古巣の新4番・岡本和真内野手(22)にエールを送った。同じくプレーヤー表彰の阪神・金本知憲監督(50)、エキスパート表彰の巨人・原辰徳前監督(59)も出席した。

 「大阪にもかかわらずジャイアンツの話題ばかりで申し訳ありません」。松井氏の古巣への愛情がスピーチで随所にあふれ、京セラドームを温かい笑いに包んだ。恩師・長嶋茂雄終身名誉監督に対して「ご縁がなければ、本日ここに立っていることはない」と深く感謝。入団時の4番打者で、渡米前の最終年に監督だった原氏と表彰式に臨んだことを「二重の喜び」と語った。

 ヤンキースのGM特別アドバイザーとしてマイナー選手を指導しつつ、米国から巨人の動向をネットでチェック。花束のプレゼンターを務めた坂本勇にはその場で「激励をした」という。2月のキャンプで指導した岡本のブレークに感嘆し「いい意味でビックリ。期待はしていましたけど、4番を務めて結果を出すまでになるとは…。キャンプの時点では失礼ながら想像しておりませんでした」と素直な思いを口にした。

 巨人の4番の重みを人一倍知る松井氏は、球宴を飛躍の機会と捉える。97〜99年に球宴記録の4試合連続本塁打を放った。16年ぶりに日本の球宴に登場。「こういう試合で活躍すると、いつもとは違った自信が付いたりする。僕はそういうことが自信の一つになった」と金言を贈った。

 「野球人として最高の名誉、最高の喜び」という殿堂入りを、43歳7カ月と史上最年少で果たした松井氏。他の誰よりも長く、野球界に貢献する使命を担う。スピーチでは「今日、セ・リーグのベンチにいる上原君と1つしか違わないんです。これから、まだまだ日本の野球のために頑張っていきたいと思います」と宣言。貢献の方法については「まだまだ考え中ですね」としたものの「考えていかなくちゃいけない」と表情を引き締めた。指導者として、夢舞台に帰ってくる――。ファンにそんな思いを抱かせた夜だった。 (大林 幹雄)

 ▽松井氏の巨人時代の球宴 95年の第2戦(広島市民)は渋滞などにより飛行機に乗り遅れて大遅刻。試合前の練習に参加できなかったが、決勝打を含む3安打で自身初のMVPに輝いた。01年の第2戦(横浜)では西武・松坂と通算13打席目の対戦で初安打となる中越え本塁打。97〜99年に放った4試合連続本塁打と、01〜02年にかけてマークした5試合連続打点は、いずれも球宴記録。通算成績は22試合で打率.321、8本塁打、18打点、2盗塁でMVP3回。

続きを表示

この記事のフォト

2018年7月14日のニュース