プラスワン投票で日本ハム・大田の球宴初出場は実現するか

[ 2018年7月8日 12:00 ]

日本ハムの大田
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 最後の1人は誰か。プロ野球のオールスター(13日・京セラドーム、14日・熊本)が近づいてきたが、残りの出場選手はセ、パ1人ずつで、5年ぶりに復活した「プラスワン投票」で決まる。ファン投票は8日が締切りで、10日に発表される。

 注目しているのはパ・リーグだ。有力候補は日本ハムの大田泰示とソフトバンク・上林誠知らだが、日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎の存在も気になる。「プラスワン投票」の野手の条件は、「10試合以上または20打席以上の出場」。清宮は条件を満たしているものの、主戦場はあくまでファームだ。

 大田が選ばれれば初出場となる。巨人から移籍した昨季、15本塁打を放ってレギュラーに定着。今季はさらに輝きを放ち、13本塁打は中田、レアード、45打点は中田に次ぐ堂々たる成績だ。ファン投票ではパ・リーグ外野手部門で最終中間発表は3位。しかし、最後はオリックス・吉田正に抜かれ、4位だった。選手間投票、さらに監督推薦でも選ばれなかった。人気に実力を考慮すれば、最後の一人にふさわしい。しかも、プロ10年目の節目のシーズンである。

 2008年にドラフト1位で巨人に入団し、松井秀喜の背番号55を背負った。その重圧との闘い。1軍では結果を出すためにヒット優先の打撃になりがちだった。持ち前のフルスイングが鳴りをひそめ、コンスタントに結果を残せない。そんな印象だった。「未完の大器」にとって、移籍は転機になった。

 「自分のバッティングができない歯がゆさ、悔しさがジャイアンツの8年間であったから、そこは変えなければいけないと思った」。腹をくくったフルスイングが開花する。栗山監督からは「とにかく思い切ってやってくれればいいし、必死にやっている姿をファンに届ければいいから」と言われた。その言葉も心強かったという。

 今季はメジャーのエンゼルス・トラウト、ヤンキース・ジャッジのような「攻撃的2番」として、打棒を発揮している。この男に送りバントはない。5月5日のこどもの日には、こう言っていた。「一人でも多く、野球人口を増やせるようにやっていくのがプロ野球選手の仕事。夢や希望を与えられるように」。魅了するフルスイングには、そんな思いも込められている。(記者コラム・飯塚 荒太)

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