【群馬】利根商“最後の夏”豊田監督が涙「子どもたち、孫たちのおかげ」開幕戦で逆転勝ち

[ 2018年7月7日 13:42 ]

第100回全国高校野球選手権記念群馬大会1回戦   利根商6―3西邑楽 ( 2018年7月7日    上毛新聞敷島 )

初戦に勝って涙を流す豊田監督
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 利根商が開幕戦を逆転で制した。82歳の豊田義夫監督は今夏限りで退任することを明かし「子どもたちのおかげ。孫(選手)のおかげ。長く高校野球やっていて最後だから、逆転してくれて良かった」と涙を流した。

 65年から母校・近大付(大阪)の監督に就任し、67、71、75年にセンバツ出場に導いた。15年9月に利根商の監督となり、今年度で任期満了となることから今夏限りの勇退を決意。試合前には内野のみノックを打ったが「ボールが飛んでくれなくなった」と話す。

 監督のために――選手の思いが爆発したのは1―3の7回。同点に追いつき、2死満塁から代打・狩野が勝ち越しの左前2点適時打。「監督も最後だし、絶対に負けたくなかった」。指揮官に指導されてきた「体重移動してレベルスイングをする」打撃で結果を残し、恩返しした。

 豊田監督は「恥ずかしながら、夏は甲子園に行っていない」。目の前の1勝が聖地に近づく。「利根商にお世話になって良かったと思えるようにしたい」。名将の夏はまだ終わらない。

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2018年7月7日のニュース