ロッテ アジャで貯金2 復帰後4戦3本塁打10打点

[ 2018年6月28日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ4―3楽天 ( 2018年6月27日    ZOZOマリン )

6回無死一、三塁、菅野の中犠飛で三塁走者・井上(左)が勝ち越しの生還。捕手・嶋 (撮影・西川祐介)
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 ZOZOマリン名物の風を味方につけた。0―1の1回2死一、三塁。ロッテの井上が則本の内角直球を高々と打ち上げた。風にあおられ、遊撃と左翼の間にぽとり。NPBの現役日本人選手で最重量114キロの巨漢を揺らし、左前への逆転2点二塁打とした。

 「ラッキー。風が左方向から吹いていたので内角を攻めてくると狙った」。試合前から球場の風速表示が15メートルを記録するほどの強風が吹き荒れた。井口監督も「うまく風を利用した。ホームですから」とうなずいた。

 3―3で迎えた6回は中越え二塁打。正真正銘の快打で出塁すると、鈴木の二塁内野安打で三塁へ進み、菅野の中犠飛で本塁に突入。足で勝ち越し点をもぎ取った。へんとう炎から戦列復帰後、4試合で13打数8安打の打率・615、3本塁打、10打点の大暴れだ。

 24日の西武戦では2本塁打でサイクル安打に二塁打を残したが、この日は2二塁打。「ロングティーのイメージ」とアッパー気味に振り上げるスイングは、「ドカベン」に登場する坂田三吉の通天閣打法ばりの“魔打球”を生んだ。「通天閣は大阪なんで、千葉にちなんだ名前を考えて」と井上。球団も「アッパー打法」の名称募集を検討する。チームは連勝で4月17日以来の貯金2。井上の打球同様に上昇ムードだ。 (君島 圭介)

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