阪神・原口 完全試合止めた 虎初安打、先発マスクに応え攻守で存在感

[ 2018年6月27日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4―0DeNA ( 2018年6月26日    横浜 )

<D・神>6回1死、原口はバリオスからチーム初安打となる中前打を放つ(撮影・坂田 高浩)
Photo By スポニチ

 試合前に先発出場を告げられ、巡ってきた出番に燃えた。捕手としては5月16日DeNA戦以来となる今季6度目の先発出場。連敗脱出への起爆剤として起用された阪神・原口が攻守にわたる活躍を見せた。

 「試合前に言われて頭を整理してやった。チームが勝つことが一番なんで良かった」

 相手先発のバリオスに予想外の苦戦を強いられた。5回まで打線は無安打どころか、一人の走者も出せず。6回も先頭の鳥谷が見逃し三振に倒れ、回ってきた2度目の打席で牙をむいた。カウント1ボール1ストライクから外角へのカットボールを捉えた一打はチーム初安打となる中前打。味方打線を信じ、必死に腕を振ったメッセンジャーを勇気付ける一打でもあった。

 「(メッセンジャーには)引っ張ってもらっている。さすがです。今日、カーブは少なかったけど、最後の最後で、いいボールを投げてくれた」

 助っ人右腕をたたえたが、自身のリードもさえた。最大の見せ場は3点リードの8回2死一、三塁だった。宮崎に対しフルカウントから決め球に選択した球種はカーブ。「最後の最後によく、カーブを選択したね。原口も打者が一番、頭にないボールを選んだのかな、と」。金本監督も絶賛する最高の1球で宮崎のバットに空を切らせた。

 9回の守備では梅野にマスクを譲り交代したが、チームの今季6度目となる零封勝利に貢献した。代打の打率が・500を誇るなど今季打率は・328。「打」のイメージが先行する中で、こだわりの捕手でも存在感を示した。「またチャンスをもらえれば頑張りたい」。次回出番も、そう遠くはないはずだ。(山本 浩之)

続きを表示

2018年6月27日のニュース