甲府商 進学率大幅アップで部員集め

[ 2018年6月27日 07:00 ]

高校野球の今、そして次の100回へ(4)

ナインを集めて指導する甲府商の布施監督(左端)
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 07年夏の甲子園に導き、今春5年ぶりに復帰した甲府商(山梨)の布施正臣監督(49)は「難しいのは生徒募集」と話した。

 全校生徒792人中、男子283人。最初にコーチに就任した92年は野球部が学年10人ほどだった。私学は県外から選手を集め、県内選手は甲子園春夏13度出場の甲府工に流れる。そこで「進路希望は実現させた。野球を続けたい生徒は進学させる」。自身が同校の生徒だった時代に約30%だった進学率が60%に上がり「甲府商は進学も就職もできるとなって、選手が集まるようになった」という。現在は選手44人、女子マネジャー4人だ。

 布施監督は選手としても、19年ぶりの出場だった86年センバツを経験。「古豪ではなく強豪って言われないと。私立に勝てないなんて口にしてはいけない」と表情を引き締めた。 (渡辺 剛太)

 ◇甲府商 巨人のエースとなる堀内恒夫が1年生だった63年夏に甲子園初勝利。67年春は4強。

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2018年6月27日のニュース