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ヤクルト・三輪は交流戦最高勝率に欠かせなかった超スーパーサブ

<西・ヤ>3回1死一、三塁、勝ち越しの右前適時打を放つ三輪(撮影・木村 揚輔)
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 「あの場面でバントを決めるって、なかなかできることじゃないよ」

 そう言って、ヤクルト・小川監督は目を細めた。

 それは6月16日の日本ハム―ヤクルト(札幌ドーム)にさかのぼる。球団初の交流戦最高勝率が目前に迫り、乗り込んだ北の大地で初戦に敗れて迎えた2戦目だった。3回に先制するもすぐに追いつかれて同点のまま試合は進み、8回に1点を勝ち越された。そして9回の攻撃。無死一、二塁と反撃の機運が高まる中で代打に送られたのが三輪正義内野手だった。

 求められた役割は代打バント。初球はボール、2球目はファウルとなったが、3球目に投前への犠打を決めた。その後は併殺で得点には結びつかなかったが、重圧の懸かるシーンで仕事を果たした34歳を、指揮官は称えたのだった。

 三輪が今季初昇格したのは6月8日。故障で出遅れていたプロ11年目、ようやくのスタートだった。しかし、すぐに小川監督からベンチでの緩んだ態度を叱責された。「野球人生を懸ける気持ちでやれ」――。重い言葉が胸に突き刺さった。

 12日に山田哲が左腕を負傷し、14日の西武戦で「2番・二塁」で今季初スタメンをつかんだ。取り返すチャンスが、すぐに来た。2年ぶりの安打&打点をマークすれば、同点の9回無死一塁から犠打を決めて決勝点につなげた。必死だった。だから「僕はレギュラーじゃない。バントとかをしっかりやらないといけない。一発で決めないと」と満足感はない。

 うるさすぎるトークが持ち味のいじられキャラ。サヨナラ打を放っても誰も駆けつけてくれなかったり、円陣で声出しをしているとみんなが離れていき気付けば一人になっていたりする。無死一、二塁から3ランを打つ可能性は限りなく低いかもしれない。それでも、日々コツコツと準備を積み重ね、大事な局面で力を発揮できる。内外野の守備に、代走、代打…。こんな超スーパーサブもまた、交流戦最高勝率の栄冠に欠かせない存在だった。(記者コラム・町田 利衣)

[ 2018年6月25日 10:00 ]

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