坂本勇欠場…巨人　借金完済お預け　攻守で柱不在響く

セ・リーグ   巨人２―３ヤクルト （ 2018年6月24日    東京Ｄ ）

＜巨・ヤ＞７回１死一塁、坂口の当たりをはじいて必死に捕りにいく吉川尚（撮影・大塚　徹）
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　野球は一人の力では勝てないが、打率リーグトップ、ゴールデングラブ２度の巨人・坂本勇の存在を改めて知る敗戦だった。

　「バウンドが合わない打球は、正面でなく半身になって捕らないと」。井端内野守備走塁コーチが要求したのが、コンディション不良とみられる主将に代わって遊撃に入った吉川尚の守備だ。０―０の７回１死一塁。正面で捕球を試みた坂口の打球が、ハーフバウンドで不規則に跳ねた。球が顎付近に当たって転がる間に一、二塁とされ、その後得点を奪われた。

　記録はヒット。難しい打球だった。坂本勇が交流戦でＤＨに入って以来、３試合目の遊撃先発。普段は二塁で抜群の守備力を誇る吉川尚は「捕っていればゲッツー」と悔やんだ。

　攻撃では、坂本勇に代わって１番に入った陽岱鋼（ヨウダイカン）が５打数無安打。２番田中俊、３番マギーがともに２安打だっただけに、チャンスメークできなかったのは痛い。９回に１点差まで詰め寄ったが、２死一塁で陽岱鋼が三ゴロで、勝率５割復帰を逃した。勝負に「たられば」はないが、攻守で柱不在は響いた。　（神田　佑）