NPB、誤審巡りオリックスに事情説明し謝罪 友寄審判長「ファンにご迷惑を…」

[ 2018年6月23日 13:27 ]

<オ・ソ>延長10回2死一塁、中村晃の打球がリクエストで、判定がファウルから勝ち越し本塁打に変わり、あきれ顔の福良監督(中央)(撮影・成瀬 徹)
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 日本野球機構(NPB)の仲野和男パ・リーグ統括(57)、友寄正人審判長(60)と佐々木昌信審判(48)が23日、ほっともっとフィールド神戸のオリックス球団事務所を訪れ、湊通夫球団社長、福良淳一監督(57)らと2時間にわたって会談。前日22日のオリックス―ソフトバンク戦(ほっともっと神戸)での誤審について事情説明を行い、謝罪した。

 オリックス側は湊球団社長、福良監督のほか、長村裕之球団本部長、横田昭作球団本部長補佐、森川秀樹広報部長、久保充広管理部長が会談に出席した。会談を終えて報道陣に対応した仲野パ・リーグ統括は「昨日の件に関して事情説明とおわびをしに来ました」と説明。友寄審判長は「今回の誤審でオリックスファンならびに多くの野球ファンにご迷惑をかけたことをおわびします」と謝罪した。オリックス側からは3、4点の要望があったという。

 22日の試合では、ソフトバンク・中村晃が延長10回に放った右翼ポール際への飛球がいったんはファウルと判定されるも、ソフトバンク・工藤監督のリクエストによるリプレー検証で判定が覆って2ランに。この一発が決勝弾となり、ソフトバンクが5―3で勝利した。しかし、試合後に審判団が映像を約20分かけて見直し、責任審判の佐々木昌信二塁塁審が「判定が正確ではなかった」と誤審があったことを認める異例の事態に発展。試合は成立し、記録の訂正もないという。

 ▽リクエスト 審判が必要に応じて実施していたリプレー検証を、監督から求められるようにした制度で、今季から導入された。検証の適用範囲は「本塁打かどうか」「本塁でのクロスプレー」の2点から、全ての塁でのアウト、セーフの判定に拡大された。適用外は「ストライク、ボール」「ハーフスイング」など。9回までに2回使える権利があり、判定が覆れば回数は減らない。延長では新たに1回可能。結果に異議を唱えると、退場処分となる。

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