智弁和歌山、初戦は“苦い思い出”高野山も「いい形で入れるように努めたい」

[ 2018年6月23日 17:50 ]

第100回記念全国高校野球選手権大会和歌山大会 組み合わせ抽選会 ( 2018年6月23日    和歌山県民文化会館 )

和歌山大会初戦で対戦する智弁和歌山・文元洸成主将(右)と高野山・服部大輔主将(23日、和歌山県民文化会館)
Photo By スポニチ

 第100回全国高校野球選手権記念大会和歌山大会(7月11日開幕・紀三井寺球場)の組み合わせ抽選会が23日、和歌山市の和歌山県民文化会館であり、今春センバツ準優勝の智弁和歌山は初戦(2回戦)、14日第4試合で高野山と対戦することが決まった。

 智弁和歌山主将の文元洸成(3年)は「まず初戦に照準を合わせたい。相手、日程も決まり、調整や情報収集など、いい形で入れるように努めたい」と話した。

 目標を「全国制覇」と掲げ、和歌山大会でも大本命とされる智弁和歌山だが、高野山には苦い思い出がある。2016年の秋季県2次予選準決勝で2―11で大敗を喫した相手だからだ。4回まで0―10と圧倒された。コールド規定のない準決勝でなければ5回コールドの惨敗で、当時1年生で捕手として途中出場していた文元は「コールドで負けましたから」と記憶違いしていたほどだ。

 だから文元は「相手は強い」と手綱を締めた。「エースがしっかりしていて、クリーンアップは力がある。強いスイングをする打者が多かった」。

 この年は3位で近畿大会に進んだが、初戦で滋賀学園に敗れ、センバツ出場を逃し「悔しい思い出と、その冬に積んだ練習を思い出します」と話した。

 一方、高野山主将の服部大輔(3年)は当時、3番打者として2打点をあげていた。この日の抽選ではなかなか智弁和歌山の相手が決まらず、終盤になって自分が引き当てた。

 場内が沸き返り「やってしもうた」と思ったが、すぐに一昨年秋の勝利を思い起こし、「ビビる相手ではない。守備でスキを見せなければ、普通に戦える」と気合いを入れ直した。(内田 雅也)

――――“皆勤校”桐蔭 坂本主将「みんなで甲子園入場式に」――――

 1915(大正4)年の第1回大会から予選に出場し続ける“皆勤校”桐蔭(和歌山)の初戦の相手はシード校の初芝橋本と決まった。100回記念として全国の皆勤15校主将は全国大会開会式で甲子園での入場行進に招待されている。

 ただ、主将の坂本雄冴(3年)は「もちろん、僕一人で甲子園に行くつもりはありません。みんなで甲子園に出るために練習を積んできた。100回大会の伝統と先輩の方々に敬意を抱きながら戦います」と誓った。

 相手の初芝橋本とは坂本が入学してから2戦2敗。「3度目の正直で今度は勝ちます」と力強かった。

続きを表示

2018年6月23日のニュース