「自分ほど練習した者はいない」小久保氏、故郷和歌山の球児にメッセージ

[ 2018年6月23日 14:20 ]

和歌山県の高校球児を前に講演する前日本代表監督の小久保裕紀氏
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 高校野球和歌山大会の組み合わせ抽選会を前に野球日本代表(侍ジャパン)前監督で野球解説者の小久保裕紀氏(46)による記念講演が行われた。会場の和歌山県民文化会館には参加39校の全野球部員や関係者、一般ファンも聴き入った。

 小久保氏は和歌山・星林高出身。「高校時代、自分ほど練習した者は他にいない、と言い切れるほどだった」と、学校のグラウンドだけでなく、朝夜の個人練習を積んだという。猛練習で有名だった谷口健次監督が「オレが“もう練習するな”とストップをかけたのは小久保だけだ」と言うほど。「ある夜、和歌山城から築港の方にランニングしていると、母親が車で追いかけてきて“監督さんから連絡があった。それ以上やったらあかん”と無理やり車に押し込まれました」

 ただ、そこまで練習しても高校時代、甲子園出場はかなわなかった。

 講演はその後の青山学院大、プロ、引退後……と約1時間。ダイエー(現ソフトバンク)時代の監督・王貞治氏や個人的に交流のあるイチロー(マリナーズ)、侍ジャパンで接した大谷翔平(エンゼルス)らとの逸話も披露した。

 「常に目標を設定して、継続して努力すること」「野球で友情や忍耐など、人生に通じるものを学ぶこと」……など、高校球児に向け、熱いメッセージを送った。 (内田 雅也)

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2018年6月23日のニュース