ロッテ 平沢 人生初のサヨナラ打 20戦ぶり先発で殊勲 指揮官「使っていく」

[ 2018年6月18日 05:30 ]

交流戦   ロッテ2―1巨人 ( 2018年6月17日    ZOZOマリン )

9回 1死 二、三塁 サヨナラ適時打を放ちナインから手荒い祝福をうけるロッテ・平沢(撮影・白鳥 佳樹)
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 迷路の出口を見つけたのは20歳のバットだ。土壇場で1―1と同点とした9回1死二、三塁。ロッテの3年目・平沢は、巨人カミネロのフォークを無我夢中で引っ張った。右前へ「人生初」のサヨナラ打はチーム38イニングぶりの適時打になった。「(9回)自分に回ってくる。思い切り振ろうと思った。僕が決める気持ちだった」

 5月24日の日本ハム戦以来20試合ぶり、今季9度目のスタメン。井口監督は「この何日間か毎日、早出と居残りをやっていた。調子もいい」と大砲のドミンゲスに代える大胆起用。直球に振り負けまいと力が入っていた打撃フォームを「力の伝わるポイントを教えた」と試合中のベンチ裏など、見えないところで手を差し伸べてきた。

 15年ドラフト1位。大型遊撃手と期待されたが、今季ドラフト2位の藤岡裕がショートの定位置を獲得した。一塁、三塁に「小学生以来」という外野も猛練習し、がむしゃらに1軍にしがみついた泥くささを認められた。

 この一打、この1勝で交流戦パ・リーグの9年連続勝ち越しが決まった。チームも2年ぶりの交流戦勝ち越しで勝率5割に復帰した。「(平沢は)どんどん使っていきたい」と井口監督。「タイムリー欠乏症」を打破した愛弟子の躍動に表情も和らいでいた。(福浦 健太郎)

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2018年6月18日のニュース