広島 先発全員14安打&13得点 5連敗でストップ

[ 2018年6月18日 05:30 ]

交流戦   広島13―4ソフトバンク ( 2018年6月17日    ヤフオクD )

3回2死一塁、左前打を放つバティスタ(撮影・岡田 丈靖)
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 広島は17日のソフトバンク戦で先発全員14安打と同13得点で快勝し、連敗を5で止めた。サビエル・バティスタ外野手(26)が初回に9号3ランを放つなど3安打3打点で猛打をけん引。5月26日の中日戦以来の先発起用に応え、連敗中の鬱憤(うっぷん)を一気に晴らした。

 5連敗中の負の連鎖がうそのように暴れ回った。猛打の火付け役を担ったのは14日の昇格後初先発したバティスタだ。

 「みんなも勢いに乗って5連敗を止めることができてよかった。下でやってきたことを続けることができた」

 松山の適時打で先制した初回、なお2死一、三塁。中田の真ん中の直球を振り抜き、右中間への3ランで猛攻の号砲を鳴らした。3回2死一塁では左前打。8点を奪った6回も無死一塁からの左翼フェンス直撃二塁打で大量得点を演出した。

 今季は顎がポイントだ。「外角の変化球のときにどうしても顎が上がって振ってしまうクセがあるんだ」。4月中旬の昇格時に東出打撃コーチから顎を引くように徹底指導された。以降は適時打や本塁打を打つ度に試合中の球団広報には「アゴ締めた」という独特の日本語訳が必ず登場するようになった。

 1カ月足らずで8本塁打した一時の好調が過ぎると、再び悪癖が顔を出し、執ような外角の変化球攻めに顎が上がり泳ぎながらのスイングが目立ち始めた。降格直前の10試合は23打数2安打、打率・087の大不振に陥り、5月30日に登録を外れた。

 約2週間の2軍生活では打撃フォームを見つめ直した。構えた際に猫背になっていた姿勢を真っすぐ立つように修正し、右肘を上げたままボールを待つ構えに変更。もちろん、顎のチェックポイントは継続した。

 先発出場は5月26日の中日戦以来で、猛打を呼び込んだ9号は5月11日の阪神戦以来の一発。球団広報には「アゴ締めて打つことができた」とお決まりのフレーズを伝えた。

 4年ぶりに負け越すなど苦戦を強いられた交流戦は残り1試合。最後は本拠地マツダスタジアムで貫禄を見せつけるだけだ。(河合 洋介)

 ▼広島緒方監督(猛打で連敗を止めて)初回と6回にいい攻撃をしてくれた。交流戦はまだ7連戦目がある。最後もいい形でカープの野球をやって、またセ・リーグとの戦いに臨みたい。

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2018年6月18日のニュース