オリックス 球界初の「インド・デー」で再度3位浮上

[ 2018年6月18日 06:05 ]

交流戦   オリックス7―1DeNA ( 2018年6月17日    京セラD )

ヒーローインタビューで両手を合わせナマステポーズの(左から)田嶋、武田(撮影・後藤 正志)
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 球界初の「インド・デー」にふさわしい“カレー”なる勝利だった。効率のいい攻撃で7得点を挙げ、一日にして3位に再浮上。オリックス・福良監督は「投手が頑張って野手もいいところで打った」と仏の笑みだった。

 打線はガンジス川のように優雅に流れた。2回1死一、二塁で今季6度目先発の武田が左翼線へ先制2点二塁打。「打席に入る前にビジョンを見たら、スタンドで踊っている人がたくさんいるな…って」。7回には大城、宗、福田の三塁打などで4点を追加。2リーグ制以降、パ・リーグでは55年5月21日の阪急以来、63年ぶり3度目の1イニング3三塁打が生まれた。

 インド人もビックリ!?の事実はここからだ。交流戦の最高賞金とMVP選出の栄誉は勝ち越しリーグの最高勝率チームに与えられる。9年連続勝ち越しを決めたパ・リーグで現状ではオリックスの勝率が最も高く、12球団最高勝率のヤクルトを上回る賞金1000万円に王手をかけた。

 球場はカレー販売の特設ブースが設置されるなどインド色に染まり、無料招待企画に応じた51人を含め、全体で約150人のインド出身者が球場に詰めかけた。人口13億人の同国からすれば、ほんの一部だがオリックスがクリケットとはひと味違う、競技の魅力をしっかり提供した。(桜井 克也)

 ○…交流戦の賞金は勝率1位のヤクルトに500万円。勝ち越したパ・リーグの勝率1位チームに1000万円、2位以下は500万円〜100万円が贈られる。リーグ対抗の要素が加わった15年以降は3年連続でソフトバンクの勝率1位&パの勝ち越しで、全体の勝率1位より下位の獲得賞金が多くなるのは今回が初めて。オリックスは19日までにソフトバンク、西武、ロッテが負けか引き分け、または20日の阪神戦に勝つか引き分けでパの勝率1位が確定。最終成績11勝7敗で並んだ場合、規定によりTQB(1イニング当たりの得点率と失点率の差)などで順位を決める。

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2018年6月18日のニュース