主砲トラウト 落ち込む大谷に球宴参加の勧め「彼自身も行きたいと思う」

[ 2018年6月11日 08:02 ]

エンゼルスの大谷
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 日本が誇るメジャー先発4投手が全員、故障者リスト(DL)入りする異常事態に見舞われた。右肘じん帯損傷で離脱したエンゼルス・大谷翔平投手(23)に続き、ヤンキース・田中将大投手(29)も9日(日本時間10日)に両太腿裏の張りで10日間のDLに入ったと発表された。また、大谷はマイク・トラウト外野手(26)から球宴に選出された場合、参加することを勧められた。

 いつもなら打撃練習で豪快なアーチを連発する大谷がいない。今季最初で最後のミネアポリス遠征。二刀流不在を、主砲トラウトが残念がった。

 「チームの大きな部分を担っていたから失うのは厳しい。打って、投げてだから失ったものは2倍になる」

 チームと別にロサンゼルスで調整する大谷の様子は水原一平通訳を通して「かなり落ち込んでいた」と知った。「(本拠地に)戻ったら元気づけたい」。トラウト自身も昨季に左親指じん帯損傷で長期離脱。昨季はその影響で新人だった12年から6年連続で選出された球宴の参加を見送った。苦渋の決断。だからこそ、DH部門でノミネートされる大谷にはファン投票で選出されたら、7月17日(日本時間18日)にワシントンで開催される球宴に出場できないとしても、セレモニーには参加してほしい。

 「100%、あそこで経験できることは信じられないほど素晴らしい。ホームランダービー、試合、雰囲気、ファン。もし選ばれたら彼自身も行きたいと思うと確信している」

 スター選手との交流も代えがたい経験になる。昨季も球宴に選ばれながら登板間隔の問題で出場を辞退したダルビッシュ(当時レンジャーズ)だが、前日会見、セレモニーに参加し、ベンチにも入った例がある。「少し“セットバック(後退)”しているだけと考えればいい。後半戦もある」とトラウトは助言する。頼れる仲間からのエールは大谷の救いとなる。(ミネアポリス・奥田 秀樹通信員)

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