藤嶺藤沢エース矢沢“二刀流”進撃だ!投打でプロ注目“矢沢ネット”も設置

[ 2018年6月10日 05:30 ]

二刀流でプロ注目の矢沢。後方は「矢沢ネット」
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 第100回記念全国高校野球選手権(8月5日から17日間、甲子園)の南北神奈川大会組み合わせ抽選会が9日、全国で最初に行われた。南神奈川の藤嶺藤沢は投打でプロ注目の148キロ左腕・矢沢宏太投手(3年)を柱に、33年ぶり2度目の聖地を目指す。

 矢沢は「初戦も決勝も負ければ同じ。甲子園に行くため自分の投球をしたい」。昨年までコーチを務めた元西武・石井貴氏(現四国IL・徳島監督)に「腕を振れ」と助言され直球と変化球ともに威力を増した。1メートル73と小柄ながら球速は入学時の130キロから18キロアップ。打っても高校通算27本塁打を誇り、グラウンド94メートル先の右翼フェンス後方の民家に飛ばないように4月に高さ30メートルの「矢沢ネット」が設置された。「点を取られたら打って返したい」と二刀流の活躍を誓った。 (渡辺 剛太)

 ◆矢沢 宏太(やざわ・こうた)2000年(平12)8月2日生まれ、東京都出身の17歳。幼稚園年長で野球を始め、忠生中では「町田シニア」に所属。藤嶺藤沢では1年夏からベンチ入り。今春の神奈川県大会2回戦・慶応湘南藤沢戦で6回参考記録ながらノーヒットノーランの好投。50メートル走5秒8。ベンチプレス105キロ。1メートル73、65キロ。左投げ左打ち。

 ◎北神奈川展望 東海大相模が軸

 今春センバツ4強の東海大相模が軸。有望な新戦力も台頭し、春の県大会準決勝敗退をどう生かすか。同じくセンバツ出場の慶応は経験生かし、成長した姿に期待したい。桐光学園は充実した戦力で6年ぶり頂点狙う。第2シードの法政二と向上、公立勢の橘と白山も上位脅かす存在だ。

 ◎南神奈川展望 横浜V候補筆頭

 第1シードの横浜が優勝候補の筆頭。エース板川ら投手陣に守備からリズムつくる。万波の復活が鍵を握る。鎌倉学園は昨秋横浜にコールド勝ちするなど底力十分。湘南学院は右腕・関野柊を擁する。創部初の第1シード・金沢は公立の意地を見せたい。日大藤沢、横浜隼人も注目。

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2018年6月10日のニュース