阪神ロサリオ、打撃練習再開 不振脱却へ131スイング「感触良かった」

[ 2018年6月7日 08:24 ]

矢野2軍監督(奥)と打撃の課題について話すロサリオ(撮影・坂田 高浩)
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 打撃不振で2軍調整中の阪神・ロサリオが6日、甲子園球場に隣接する室内練習場で打撃練習を再開した。3日に出場選手登録を抹消された際に金本監督から3日間の“打撃禁止”を言い渡されており、3日ぶりの感触。ティー打撃のみだったが、約20分間で計131スイングし、大粒の汗を流しながらも、表情は穏やかだった。

 「感触的にも良かったし、頭の中も整理してバッティングをできたので良かった。早く1軍に戻って活躍することが一番なので、それに向かってやっていきたい」

 クリアすべき課題は変化球、特に外角に逃げていく球への対処の仕方だ。ウオーミングアップを終え、浜中2軍打撃コーチとともにロサリオと15分間、意見交換した矢野2軍監督は、捕手目線から具体策の一つを紹介した。

 「キャッチャーだったら、振らない方が(逆に)怖い。今は一生懸命打ちにいこうとしている。いかにボールを見逃せるかだと思うので、その辺を勉強していかないといけない」

 2日間のリフレッシュを終え、5日から2軍に合流した。この日の練習終了後には集まった報道陣に向かって「今日は試合に出てないのにどうしたの?」と自ら切り出して場を和ませる一面も見せるなど、精神的な余裕も生まれつつある。

 今後は鳴尾浜で調整を続け、早ければ12日からのウエスタン・リーグ、広島戦(由宇)で実戦復帰する。金本監督も「2軍で、どれくらい変化球についていけるかだね。せめて2軍レベルの変化球は対応できるようにならないと」と注文をつけた。気になる昇格時期に関しては「良ければ(1軍に)上げます。結果というよりは内容ですわね」と課題クリアを条件とし、慎重な姿勢を崩さなかった。

 「自分の大事なポイントを(矢野2軍監督らと)話せたし、後は上(1軍)に戻れるようにどうやってやっていくかだと思います」

 近畿地方はこの日、梅雨入りしたが、年俸3億4000万円の助っ人には、一日でも早い“梅雨明け”を待つばかりだ。(長谷川 凡記)

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2018年6月7日のニュース