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ロッテ有吉、先発初勝利 中継ぎから転向3戦目 8回途中無失点

[ 2018年6月7日 05:30 ]

交流戦   ロッテ1―0中日 ( 2018年6月6日    ナゴヤD )

勝ち星を挙げ、ガッツポーズを決める有吉(撮影・椎名 航)
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 ロッテの有吉優樹投手(27)が6日の中日戦で7回1/3を3安打無失点の快投。ルーキーだった昨年は53試合に救援登板して2勝を挙げた右腕は、5月に先発に回って3試合目の登板で先発初勝利を手にした。二木、酒居ら先発陣の不振から回ってきたチャンスを生かし、チームを4連勝に導いた。

 1―0の8回1死二塁、マウンドを降りる背番号36に左翼席のロッテファンから惜しみない「有吉コール」が注がれていた。7回1/3を3安打無失点。1点のリードを守り抜き、97球で先発初勝利をつかみ取った。

 「一から自分で試合をつくっていくのは大変。凄くうれしい」

 先発転向3試合目。ヒーローインタビューでは本音がこぼれたほど、悩み苦しんだ。

 たどり着いた答えはセ・リーグ首位打者のアルモンテとの対戦に凝縮されていた。6回2死、救援では使わなかった106キロカーブでカウントを取り、2球目の142キロ直球でファウル。球速差36キロで幻惑し最後は直球で見逃し三振に仕留める。「カーブを使えば直球はコースを間違えなければ大丈夫」と球威で押した中継ぎ時代から一変し、制球重視でプロ入り最長の8回途中まで投げた。

 昨年12月に結婚したばかりだが、オフは1月21日まで九州三菱自動車時代のトレーナーを頼り、福岡市内で単独トレを行った。「妻は野球に集中させてくれた」。その時、学んだカンフートレが好調を支える。カンフー映画のような棒術、組み手などを取り入れ「体幹など体の深層部を鍛える」。5月に突然の先発転向だったが、本格的調整なしで投げられたのは、この準備の成果だ。

 4月にお笑い芸人・有吉弘行が、ツイッターで「同姓という特殊事情で」と応援してくれた。有吉は登場曲に猿岩石の「白い雲のように」を採用し、奮起。試合後には勝利報告を問われ「僕なんてまだまだです」と苦笑いしたが、力になった。井口監督も「自分でつかんだ1勝」と称えた。

 今季2度目の4連勝で借金は1となった。

 「(中継ぎと比べ)1勝は1勝。一緒ですよ。あ、ダジャレじゃないですよ(笑い)」。人なつっこい笑顔の27歳が、浮上を期すチームに勢いを生んだ。(福浦 健太郎)

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