阪神ロサリオ、異例の打撃練習禁止 金本監督「一度リセット」

[ 2018年6月5日 05:30 ]

阪神・ロサリオ(撮影・大森 寛明)
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 阪神のウィリン・ロサリオ内野手(29)が、5日から鳴尾浜球場で再調整を開始する。2日の試合後のコーチ会議で打撃不振を理由に来日初の2軍降格が決定。金本監督は悩める大砲の今後について言及した。

 「(日曜日、月曜日の)2日間は家族とゆっくり過ごせと言っている。鳴尾浜(での練習)は火曜日から」

 復活へ向け直接会談した内容の一部を明かした。待望久しい長距離砲として開幕4番に起用。しかし本来の姿は影を潜め、5月12日の広島戦では打順が初めて5番に降格した。その後も上向かず、同27日の巨人戦では7番まで降格。低迷は続き、6月2日の西武戦では開幕49試合目にしてついに、初めて先発から外れた。

 「バッティングは3日間、禁止と言ってある。一度、リセットしてほしい。完全に自分を見失っているから」

 異例の通達と言っていい。指揮官は3日の日曜日から5日の火曜日までの3日間、打撃練習を禁止することを命じた。一番の目的は、打撃練習を封印させて心技体をリセットさせること。打撃練習再開は最短である6日からとなる見込みだ。

 ここまでは打線の低迷を招いたとはいえ、残されたシーズンは長い。昨年まで在籍した韓国球界では2年連続で打率3割、30本塁打、100打点をマーク。新外国人では球団最高額となる年俸3億4000万円で獲得した逸材だ。言うまでもなく、V奪回へのキーマン。今後は実戦調整のため2軍戦にも出場する予定となる。

 「(昇格条件?)やっぱり変化球を打てるようにならないとね」

 指揮官は変化球の克服を再昇格の条件に挙げた。外角への変化球に苦しみ続け、このまま終わるのか。それとも輝きを取り戻すのか――。鳴り物入りで猛虎の一員となった新助っ人が、再起への第一歩を踏み出す。

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2018年6月5日のニュース