大田V11号 シーズン30発ペース、ハムついに首位西武とゲーム差なし

[ 2018年6月3日 05:30 ]

交流戦   日本ハム9―3中日 ( 2018年6月2日    札幌D )

<日・中>5回無死、左越えに決勝11号ソロを放ちポーズを決める大田(撮影・高橋茂夫)
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 日本ハムの大田泰示外野手(27)が2日の中日戦の3―3で迎えた5回、決勝の左越え11号ソロを放った。初回にも好走塁で得点を挙げ、チームを3連勝に導いた。球団では13年ぶりとなる10試合連続本塁打となり、貯金も日本一となった16年以来となる2桁10に到達。開幕以来首位を走ってきた西武と、ついにゲーム差なしに接近した。

 豪快なフォロースルーで振り切ったバットが地面に突き刺さる独特のフォーム。大田のバットが乾いた破裂音を残した。5回、カウント2―1から低めの直球をすくい上げると、打球は左翼席へ突き刺さった。

 「(前カードの)巨人戦では力が入りすぎて打てなかった。札幌ドームに帰ってきて気持ちを落ち着かせることができた」

 東京ドームでの巨人3連戦は11打数1安打。30日の同戦では飛球を追って二塁手・杉谷と衝突するなど空回りした。だが、札幌ドームでの中日戦2試合は8打数4安打と復調。お立ち台でのトークもさえた。この決勝ソロでチームは10試合連続アーチ。05年4月18日〜5月4日の12戦連続以来、13年ぶりの記録を呼び込んだ。

 打つだけではない。初回1死二、三塁では、三塁走者として横尾の二ゴロに好スタート。「足から(本塁へ)いったらタッチされる」と、とっさの判断で回り込んで捕手のタッチをかわし、左手で生還する好走塁を見せた。初回は西川もセーフティーバントに二盗を決めるなど、チームは3本塁打に足を絡めた多彩な攻撃。大田は「安打なしでも1点を取れるのがファイターズらしい」と喜んだ。

 5月11日以来18試合ぶりの今季11号。日本ハム移籍1年目の昨季に自己最多15本塁打をマークした大砲が、シーズン30発ペースを維持している。初対戦の投手が多い交流戦。しかも、ここまでセ・リーグ防御率トップの1・69だったガルシアとの対戦だったが「配球もわからないので、自分が打てる甘い球を待つシンプルな考え」で打席に立っている。

 チームは3連勝で日本一に輝いた16年以来の貯金10に到達。首位・西武が敗れたためゲーム差なしまで肉薄したが、栗山監督は「順位は関係ない」とただ勝利を積み重ねる姿勢を崩さない。大田が首位奪取の大きな原動力となる。 (東尾 洋樹)

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