大谷メジャー自己最速101・1マイル 雨天中断で5勝目お預けも

[ 2018年6月1日 05:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス1―6タイガース ( 2018年5月30日    デトロイト )

5回2死二、三塁、大谷がタイガース・キャンデラリオを投ゴロに抑えたボールは101マイルを計測した(撮影・大塚 徹)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(23)は30日(日本時間31日)、タイガース戦に先発し、メジャー自己最速を更新する101・1マイル(約162・7キロ)をマークした。渡米後初体験となる雨天中断もあり、5回83球を投げて3安打1失点で降板。勝敗は付かなかったが、10日ぶりのマウンドで存在感を示した。

 1―1の5回2死二、三塁。大谷は腹を決めた。「どれも良くない中で最終的に何を投げるのかと思った時、真っすぐの方が確率が高いなと思った」。3番カンデラリオの内角寄りに投じた直球は101・1マイル(約162・7キロ)。ボテボテの投ゴロに封じた。

 「特に球速うんぬんではなく、しっかり投げきれればいいと思っていた」。結果的にこの日最後の球となった83球目で、4月24日アストロズ戦で記録した101・0マイル(約162・5キロ)を超えた。「基本的に勝負どころは5回6回とか、100球前後にくるものと思っている」。ここぞでギアを上げた。

 初回は球威、制球ともいまひとつ。「ボールの状態も投げ心地もだんだん良くなった」と徐々に調子を上げ、雨で23分間中断した後の5回を乗り切ると、球審から「いつでも言ってくれれば中断して(マウンドを)ならしてやるから」と気遣われた。しかし、6回表にも41分間中断したことで、その後の登板機会は訪れず。救援陣が勝ち越されて敗れた。

 「(ベンチ裏にいたため)見てはいなかった」というが、5回の中断中には野生のガチョウがグラウンドに迷い込む珍事もあった雨中での一戦。「これから先、何回もあるかもしれないので生きてくれれば」。全てを前向きに受け止められるのも大谷の強みだ。

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2018年6月1日のニュース