セガサミー サヨナラ勝ちで東京第2代表、初芝監督涙「よくやった」

[ 2018年5月29日 21:22 ]

第89回都市対抗野球大会東京都2次予選第2代表決定戦   セガサミー5―4東京ガス ( 2018年5月29日    メットライフD )

 セガサミーが劇的なサヨナラ勝ちで2年連続10回目の本戦出場を決めた。

 東京ガスに4点を先行され苦しい展開だったが4回に下位打線で2点、7回には2本の二塁打と赤堀大智の適時打で同点に追いついた。6回から救援した元巨人の田中太一が力投。153キロの速球に変化球を交え9回1死まで2安打に抑え、エースの氏家優悟につないだ。攻撃も9回、簡単に2死となってからしぶとかった。主将の赤堀が右翼線に二塁打。6番のルーキー北阪真規(日大)がファウルで粘った8球目を左前に運んで熱戦にピリオドを打った。

 前日の鷺宮製作所の決勝打もルーキーの土谷恵介(中大)。2夜連続で東都出身の新人がヒーローになった。

 「打ったのはストレート。バットに当たれば何とかなると思って振りました。最高の気分です」一塁を回ったところでナインから手洗い祝福を受け、顔はミネラルウオーターを浴びてびしょびしょ。最高の笑顔を見せた。

 試合は元プロ野球選手が頑張った。好リリーフの田中、適時打とサヨナラの足がかりを作った赤堀主将は元DeNA。元ロッテの初芝清監督を感激で泣かせる活躍だった。

 試合後ベンチの椅子に座り込み精根尽きた指揮官。涙を拭いながら「田中がよく踏ん張ってくれたし、最後厳しい場面で氏家にいってもらった。(2次予選の)府中(球場)ではよくなかったけど、代表決定戦では必ずやってくれるとマウンドに送った。選手みんな、本当によくやってくれた」

 関係者と抱き合いながら涙がこみ上げた指揮官。ナインに胴上げされて涙顔が笑顔に変わった。

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2018年5月29日のニュース