山中正竹氏 全日本野球協会会長就任へ 東京五輪へプロ・アマ連携強化

[ 2018年5月29日 06:58 ]

山中正竹氏
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 国内のアマチュア野球を統括し、国際大会の窓口を担う全日本野球協会(BFJ)の市野紀生会長(77)が今月限りで退任し、後任候補が山中正竹副会長(71)に一本化されていることが28日、分かった。近日中にも発表される見通し。

 プロとアマの連係をより強化する新体制となりそうだ。野球・ソフトボール競技が復活する20年東京五輪への機運を球界全体で高めていくことが求められており、深刻な野球人口の減少に歯止めをかけるのも喫緊の課題だ。山中氏は法大、住友金属の投手として活躍し、両チームやバルセロナ五輪日本代表の監督を歴任。プロ野球横浜(現DeNA)の専務も務めてプロ・アマ双方に通じ、現在は侍ジャパン強化本部長職にある。市野会長は任期途中だが、プロ・アマのさらなる連携強化を模索する中で山中氏の昇格案が有力となったもようだ。

 前身の全日本アマ野球連盟を含めて会長職は企業トップや学識経験者らが務め、長く競技者として過ごした人物の就任となれば初のケース。東京五輪での金メダル獲得へ一体となって代表チームをバックアップする体制が整いつつある。

 ◆山中 正竹(やまなか・まさたけ)1947年(昭22)4月24日生まれ、大分県出身の71歳。佐伯鶴城から法大に進み、左腕投手として東京六大学史上最多の48勝。住友金属監督として82年都市対抗優勝。92年バルセロナ五輪では監督として銅メダルを獲得した。94年から法大監督、03年から横浜の専務取締役。16年野球殿堂入り。

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