糸井 4番の仕事打!2犠飛で2打点 金本監督「一番理想」

[ 2018年5月28日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神9―1巨人 ( 2018年5月27日    甲子園 )

<神・巨>2回無死、糸井は野上から右中間二塁打を放つ(撮影・大森 寛明)
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 打席での迫力、打球の速さなら糸井はどこの4番にも負けていない。今季初、阪神では昨年6月2日の日本ハム戦以来2度目の4番出場で1安打2犠飛の活躍。ロサリオの不振で回って来た重責を完璧に果たした。

 「才木が頑張っていたんで、よかった。才木、初勝利おめでとう!」

 試合後は自分のことよりも大仕事をやってのけた後輩のことで頭がいっぱい。先制、中押し、ダメ押し点に絡み、「一番理想と思って組んだ」という金本監督の期待に応えた。

 2回は野上の2球目の内角スライダーを振り抜き、火が出るような打球を右中間へ。チーム初安打となる二塁打で突破口を開いて中谷の先制弾で生還し、「新4、5番コンビ」で打線を活気づけた。

 3―0の5回1死一、三塁では特大の中犠飛。7回1死三塁でも再び中堅深くまで犠飛を放った。いずれも追い込まれた後の低めの球をゴロではなく、打ち上げた。それも飛距離十分の打球だ。複数打点は8日の巨人戦以来14試合ぶり。3三振を含む5打席凡退だった1年前の4番出場から一転、堂々の勇姿だった。

 ロサリオは幸運な内野安打1本だけで途中交代。依然として浮上の兆しは見えず、29日から始まる交流戦でも「4番・糸井」は増えそうだ。13年間にわたるパ・リーグ経験持ち、「交流戦やしね」とニヤリと笑った。金本監督は交流戦へ向けて「打力のアップ」とテーマを明言。超人を中心にした新打線に期待が膨らむ。(山添 晴治)

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