楽天・田中 2戦連発 大谷ばりノーステップ打法で開眼か

[ 2018年5月28日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天8―4ソフトバンク ( 2018年5月27日    ヤフオクD )

<ソ・楽>8回2死三塁、左越え2ランを放った田中はナインとハイタッチ(撮影・中村 達也)
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 楽天・田中がエンゼルス・大谷ばりのノーステップ打法でダメ押し弾を放った。8回2死三塁。椎野の133キロフォークを左翼席へ流し打った。自身初の2試合連発となる2号2ランに「元々、右翼に打つのは得意じゃない。外寄りは左翼へ打つことを心掛けている」と胸を張った。

 2年目の今季、不振にあえいだ。4月5日に2軍に落ちるとイースタン・リーグでも「最初は打率・120ぐらい。三振率も4割以上」。そんな時、池山2軍監督から「大谷もノーステップで打ってるぞ」と声を掛けられた。「まずバットに当てないといけない。ありだなと思った」。打率・198と2割目前まで上げ、23日に1軍昇格後は17打数7安打、・412と効果は数字に表れている。

 正中堅手の島内が右内腹斜筋損傷、オコエが右大腿二頭筋損傷で離脱し、出番が回ってきた。「(島内らの)ケガがないと1軍にいられない。ただ、僕にとってはチャンス。必死に食らいつきたい」と危機感も力に変えている。

 友人も観戦し、高校まで過ごした福岡の地で初の3安打。「みんなソフトバンクファンですけど、今日ぐらいは僕を応援してくれたと思う」。自身も幼少期は小久保裕紀に憧れるダイエーファンだった。初めてプロ野球に触れた地での活躍を、さらなる高みへのきっかけにする。(黒野 有仁)

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