中日・山井、史上9人目40代完封!散発4安打「出来過ぎ」

[ 2018年5月23日 05:30 ]

セ・リーグ   中日8―0DeNA ( 2018年5月22日    横浜 )

40歳で完封勝利をあげ、松井雅(左)のねぎらいを受ける山井(撮影・吉田 剛)
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 おじさんとは呼ばせない! 中日・山井が22日のDeNAで今季初登板でプロ野球史上9人目となる40歳代(40歳12日)での完封勝利。散発4安打の116球で三塁すら踏ませなかった。

 「出来過ぎだと思います。40歳一発目の登板で良い試合をしたかった。こういう結果になってうれしい」

 生命線である低めへの制球力でDeNA打線を翻弄(ほんろう)した。3回2死一、二塁ではロペスを131キロフォークで空振り三振。9回2死二塁でも筒香をフォークで中飛に仕留め試合を締めた。「ストレートにキレがあった」と直球中心に追い込み、最後は低めの変化球でバットの芯を外した。

 昨年は1軍での登板はわずか2試合。2試合とも白星を挙げたが「勝ったうれしさはなく、悔しさが倍増した」と戦力になれなかった自分にいら立った。今季は開幕ローテーションに入るため、自主トレから例年より2週間調整を前倒しするなど意気込みは人一倍だった。だが、小笠原や柳ら若手の台頭もあり、今年も開幕は2軍スタート。この2カ月の間に年の近い37歳の松坂も復活勝利を挙げた。「負けたくない気持ちは誰よりも持っているが、自分は自分」と自らに言い聞かせた。

 17日にウエスタン・リーグの広島戦で5回79球を投げて中4日での登板だったが、森監督も「投げたくてうずうずしていた。いつでも代えようと思っていたけど、本人も完封したいだろうし」と9回まで見守り続けた。

 10日に40歳となったベテラン右腕はヒーローインタビューの最後に「世の40代の皆さん、まだまだこれからいい歳が来ると思います。頑張っていきましょう」と呼びかけた。「年齢関係なく、戦力としてやっている」。中年ではなく、中日の星である。 (徳原 麗奈)

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