巨人・菅野のバットがチームの投手陣に与えた好影響

[ 2018年5月23日 10:30 ]

プロ1号を放つ菅野
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 エースがチームに及ぼす影響力は強い。巨人・菅野は投球だけでなく、打席でやったからさらに凄い。

 「来た球に反応できた。外野の頭を越えると思ったけど、入るとは思わなかった」。5月18日DeNA戦で、同点の5回に左翼席へ決勝の1号ソロ。3回は中前打でつなぎ、坂本勇の3ランも呼んだ。この2安打は確実に、チームの投手陣に好影響を与えた。

 DH制のあるパ・リーグで昨季までプレーした野上は、菅野の打席を振り返り「投手の打順が本当に大事だと思った」と痛感したいう。西武に在籍していた9年間は21打数無安打。「打席に立つのが交流戦くらいだったので楽しいと感じていた」と言うが、「今はそういうのはない」と打席で真剣勝負する。

 田口は翌19日のDeNA戦で、バットに気持ちを込めた。1―2の4回2死満塁。相手先発・浜口に食らいつき、計4球ファウルで粘った。8球を投げさせ、最後は一ゴロ。リプレー検証でセーフからアウトに判定が覆ったほどの全力疾走を見せた。何球もフルスイングし「できることは少ないですけど、なんとか結果を出したかった」と悔しがった。

 開幕前の打撃練習で、田口は柵越えを何発も披露していた。野上もすでに今季、プロ初安打をマークしている。投手の多くが学生時代、エースで主軸を任されていた。プロ野球の凄さを、感じさせられる部分でもある。(記者コラム・神田 佑)

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