阪神・才木 5回5失点 松坂に学んだ「テンポが凄く良くて…」

[ 2018年5月21日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神1―6中日 ( 2018年5月20日    ナゴヤD )

<中・神>5回を12安打5失点で敗戦投手となった才木(撮影・椎名 航)
Photo By スポニチ

 思い切り投げ込んだボールがことごとく打ち返された。プロ初先発だった2年目19歳の阪神・才木は5回までに12安打を浴び、5失点で初黒星を喫した。ほろ苦い、いや、悔しさにまみれたマウンドになった。

 「甘く入ったら打たれる。先頭の初球の京田さんの真っすぐ。しっかり捉えられて、やっぱり、レベルが高いなと感じました」

 注目の第1球を京田に痛打され、試練は始まった。安打と四球で1死満塁を背負い、押し出し四球で先制点を献上。福田には追い込んだ後の決め球フォークがストライクゾーンに入ったところを右前に落とされ、2点を追加された。

 2回は2死から京田の右翼線二塁打をきっかけに失点。5回は2死一塁から投手の松坂に2本目の安打を許した後、三たび京田に右前へ打ち返された。118球を投げ、3者凡退に抑えた回は一度もない。自滅ではない。自信を持って投げた球が通用しなかった。

 「5回を投げて、3人で切れた回がなかった。攻撃に流れを持ってくることができませんでした」

 ただ、収穫がゼロだったわけではない。投げ合ったのは18歳年上の松坂。巧みな投球術で打者を翻弄(ほんろう)した姿を目の当たりにし、ヒントを見いだした。「テンポが凄く良くて、それが攻撃のリズムにつながってくるのかな…と思う。いいと思ったところは取り入れていければ…」。21日には登録を外れ、再び2軍で腕を磨く日々が始まる。まだ2年目。この経験を糧に戻ってくればいい。(巻木 周平)

続きを表示

2018年5月21日のニュース