天理大 天国の友に捧げる3連覇

[ 2018年5月21日 08:00 ]

阪神大学野球連盟第6節2回戦   天理大6―2関西外大 ( 2018年5月20日    南港中央野球場 )

福丸さんのユニホームを掲げる天理大の荻野主将
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 天理大が関西外大を破り、3季連続18度目の優勝を決めた。天理大は6月11日に開幕する全日本大学野球選手権(神宮、東京ドーム)に出場する。

 天国の友に捧げるリーグ3連覇だ。キャンプ直前だったことしの1月。当時2年生部員だった福丸和起さんが白血病で急逝した。練習熱心な選手だったという。藤原忠理監督は「グラウンドに一番早く来て、一番最後に帰るような選手でしたから」と声を詰まらせた。昨年8月から続いた入院生活。「グラウンドに戻りたい」――。福丸さんの願いは叶わなかったが、部員を近くで見守っている。ことしは練習試合を含めてすべてベンチに福丸さんのユニホームが掲げられている。

 荻野翔大郎主将(4年=社)はチームの総意を代弁する。「グラウンドに立ちたくても立てない人間がいる。自分たちは恵まれていると思います。福丸をもう一度、全国の舞台へ連れて行きたかったんです」。部員全員で通夜に参列し、全国での飛躍を誓ってきた。「福丸の気持ちを背負って、引き継いで戦いたい。全国で結果を残すことが僕たちの責任だと思っています」。来月11日に開幕する大学選手権。天理大は大商大と初戦を戦う。(吉仲 博幸)

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2018年5月21日のニュース