阪神・糸原 不敗神話V撃 打点挙げれば6戦6勝

[ 2018年5月19日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2―1中日 ( 2018年5月18日    ナゴヤD )

<中・神>6回2死一、二塁、糸原は勝ち越しとなる右前適時打を放つ
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 主役こそロサリオ、高橋遥の2人に譲っても、試合を決めたのは阪神・糸原だ。6回、同点に追いつきなおも2死一、二塁。1ボールから106キロの低めスローカーブに対応した。

 「ファーストストライクから振っていこうと思っていて、うまく対応できました。ランナーを還す事だけ考えて打ちにいきました」

 泳がされてもおかしくない遅球を、我慢し、手元に引きつけ、バットを走らせる。打球はライナーで右前に弾み、激走する二塁走者・福留を逆転のホームに生還させた。糸原自身、それまで7打数無安打と苦しめられていた小笠原から意地の一打。決勝打は今季初で、昨季の7月9日、サヨナラ打を放った巨人戦以来となった。

 日頃の工夫が生きた。試合前練習でのティー打撃では常時5、6種類、最大で10種類を実施する。時には緩いボールを地面に落ちる寸前で打ち返す練習法も。「(大事なのは)全部だけど、特にタイミング」と言う打撃論のもと、様々な場面、球種、コースを想定して準備している。

 守備でも魅せた。1点リードの8回1死二塁、京田が放った一、二塁間への強いゴロを横っ飛びでつかみ、アウトに。抜ければ最悪、同点を覚悟しなければならなかった。「遥人が頑張っていたので、助けられてよかった」。後輩左腕の2勝目を攻守でアシストした。

 ここまで全37試合で先発出場し、遊撃、二塁、三塁と流動的な起用でも2失策と貢献度が光る。打率もチーム2位の・290。伸び悩む若手の中でただ1人、レギュラーへの道を突き進んでいる。(巻木 周平)

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2018年5月19日のニュース