ロッテ井口監督 古巣ソフトB戦初勝利 5戦目やっと、チルドレンが決めた

[ 2018年5月19日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ3―2ソフトバンク ( 2018年5月18日    ZOZOマリン )

<ロ・ソ>試合後、ナインとハイタッチを交わす井口監督(右から3人目)
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 2―2の5回無死一塁。ロッテ・中村のバットが東浜の3球目、137キロのツーシームを捉えた。「前の打席でチャンスをつぶしていたので、何とかつなごうと思った」。直球を待っていたが、沈む球に「うまく引っ掛かった」と左翼線を破る勝ち越しの二塁打。これが決勝点となった。

 中村にとって15日のオリックス戦で連続試合安打が「18」で止まって以来、3試合ぶりの快音。2回2死満塁では空振り三振に終わった。「どこか気になって力が入るところがあった」。ベンチに戻ると鳥越ヘッドコーチから「力抜け」、角中から「猫背になってる」と助言を受け、5回の殊勲打につなげた。

 開幕から全試合で3番を務める。「他の球団の3番、例えば柳田さんとは違う。塁に出てプレッシャーをかけるのが仕事」と欲張らないが、打率・301はリーグ4位、13盗塁はリーグ2位だ。中村は「僕を3番に起用してくれる井口さんの見る目がなかった、と言われないように打ち続けないといけない」と言った。

 井口監督にとっては、古巣・ソフトバンクを相手に開幕5試合目で初勝利。連敗も3で止め、「全員で勝ち取った1勝。(中村は)チームの中で一番打てる。信用している」と手放しで喜んだ。2人は同じ二塁手。走攻守を兼ね備える姿は指揮官の現役時代をほうふつさせるが、中村は「まだまだ全然です」と首を振った。井口チルドレンが成長を重ねたとき、チームも一回り強くなる。 (君島 圭介)

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