広島・松山“アンパンチ”さく裂「つなぐ意識」で同点打

[ 2018年5月18日 05:30 ]

セ・リーグ   広島3―2中日 ( 2018年5月17日    ナゴヤD )

6回無死一、三塁、松山は同点となる中越え適時二塁打を放つ
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 暗雲を強烈な“アンパンチ”で振り払った。2点を先行された直後の6回。先頭・田中の二塁打、菊池の投手強襲安打で無死一、三塁。4月29日以来、今季2度目の3番に座った広島・松山が期待に応えた。1ボール1ストライクから中日・吉見のシュートを完璧にはじき返した一撃は左中間突破の2点二塁打。息を吹き返す価値ある同点打となった。

 「誠也につなぐという意識は強かった。だから、あの場面はゲッツーだけはダメ。犠牲フライでもいいと思って打席に入った。ようやく甘い球が来て、しっかりと捉えられた」

 “決める”のではなく“つなぐ”――。意識の微調整が、最高の結果となって表れた。緒方監督も先制された直後だっただけに「ミスが続いて重い展開になりそうだったが、すぐに1、2、3番で追いついてくれた」と、松山の一打を最大級に評価した。

 この日を含め5月は出場8試合で3打点。2打点以上は4月25日DeNA戦で4打点を記録して以来だった。「そろそろ打たんと。何しとるんじゃってなるから」と満面の笑みを浮かべた。出場5試合連続安打とし「自分らしい打撃ができ始めてきているので、次も頑張ります」と高らかに宣言。「鯉のアンパンマン」が鬼門突破を契機に上昇気流をつかむ。(桜井 克也)

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2018年5月18日のニュース