調べてみた13年前の北陸開催 観戦した角中少年と「いるはず」の井口監督

[ 2018年5月18日 11:00 ]

ロッテ・角中
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 どうしても気になったので調べてみた。ロッテは5月15日、富山アルペンスタジアムで主催試合(対オリックス)を行った。2005年以来13年ぶりの「北陸開催」だ。

 球団に「復活」を訴え続けた角中勝也外野手(30)は「僕も子どもの頃に金沢(石川県立球場)でロッテ―ダイエー戦を生で見た。刺激になったので小さい子どもたちが、野球選手を目指してくれたらいい」と試合後、コメントしていた。

 記録をたどれば角中少年が小6だった2000年7月5日の試合だと思われる。井口監督とこの話題になったが、指揮官は何度も首をかしげた。「いるはずなんだけどなあ。金沢は記憶にないんですよね」。どう、頭の引き出しを探っても金沢でプレーした記憶は出てこなかった。

 確かに7月5日の試合には「井口」の名前は無かった。実は前日4日の同カード(福井)の試合前に左肩痛を再発させ、金沢で試合が行われた当日は福岡市内に戻り、精密検査を受けていたのだ。その後、左肩を手術し、出場54試合に終わったシーズンだった。

 井口監督の現役時代のプレーに刺激を受けた角中少年が、プロ野球選手を目指した空想は空振りに終わった。ただ、ロッテが2―0で勝利した試合自体は「記憶」に残るものだった。2点リードの9回、守護神ウォーレンが投球練習をしていた時、バックスクリーン付近に全裸の男が登場し、約3分間にわたり「Hawks」と書かれた応援旗を振るパフォーマンス?を見せたのだ。

 普通ならば集中力が切れそうな「ちん入者」だったが、99年の最優秀救援投手賞右腕は貫禄の3者凡退。当時の紙面には「あいつのモノは小さかったな」と高笑いしたとある。昭和の地方球場ではそんな「事件」は日常茶飯事だ。いい時代だったと、ほほ笑ましく思えた。(記者コラム・福浦 健太郎)

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