ラッキー清宮、虎の子1点呼んだ!通天閣打法で落球“誘った”

[ 2018年5月17日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム1―0西武 ( 2018年5月16日    東京D )

7回無死、秋山の失策を誘う打球を放ち、三塁へ滑り込む清宮
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 日本ハムのドラフト1位・清宮が無安打でも決勝点を呼ぶラッキーボーイぶりを発揮した。「自分の出塁から得点につながった。(接戦は)楽しい」。7回、0―0の緊迫した投手戦の均衡を破ったのが清宮だった。

 右腕・十亀の直球をすくい上げ、大飛球は右中間最深部へ。プロ第2号を期待する東京ドームは大歓声に包まれた。だが、高校通算最多111本塁打を放った清宮は「差し込まれていた」とフェンスオーバーはないと確信。中堅・秋山と右翼・木村がフェンスを背に落下地点に入ったが「よく高校の時もあったので、何かあるかもしれないと思って走っていた」。高校時代に何度も「通天閣打法」で高く打ち上げた飛球を相手野手が落とした経験があった。スピードを緩めず、今季無失策の名手・秋山が交錯して落球(記録は失策)する間に12・8秒で三塁へ滑り込んだ。

 代走を送られ、ベンチで先輩から笑顔で出迎えられたが、これが西川の決勝の中犠飛につながった。清宮の出塁が得点に結びついた試合は5試合あって全勝。ラッキーボーイは「ファイターズの一員として戦えている」と充実感をにじませた。

 前日の22打席ぶりの安打から2試合連続で得点に絡んで首位・西武に連勝。3位ながら首位に2・5ゲーム差と迫った。 (東尾 洋樹)

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2018年5月17日のニュース