阪神・糸井、攻守で超人技 先制口火に「みんなの1本が大きい」

[ 2018年5月16日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2―1DeNA ( 2018年5月15日    甲子園 )

6回1死、糸井は右中間二塁打を放つ
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 超人が躍動した。糸井が6回の先制劇の口火となる右中間二塁打を含む2安打。6回には好守備も見せ、メッセンジャーを盛り立てた。初回に拙い走塁もあったものの、抜群の存在感を発揮し、連敗阻止に貢献した。

 「連敗を止められて良かった。明日はもっと大事なんで……、全部大事やな!!」

 久々の勝利に試合後の通路の階段を上がる足取りも軽かった。2安打はいずれも痛烈。特に6回1死の第3打席だ。飯塚のスライダーを振り抜いた打球は低いライナーで中堅右へ。芝生に弾みながら、あっという間にフェンスまで到達する二塁打で好機をつくった。その後、2死満塁の三塁走者となり、折れたバットごと自身の方向へ飛んできた原口の執念の二塁打で決勝の本塁を踏んだ。口火を切った1本が大きかったかと問われ、「みんなの1本が大きい」とニヤリ。4打数2安打で打率をチームトップの・303にまで引き上げた。

 6回の守備では先頭の大和の右翼ファウルゾーンのフェンス際の飛球を、ラバーにぶつかりながらキャッチ。4回に同じような好捕を見せた福留に負けじと体を張った。

 ただ、悪いところも出た。一塁走者だった初回2死は福留の中越え二塁打の打球判断を誤って三塁止まりで生還できなかった。先制点が入らなかったことで重苦しい展開となったも事実。悔しさを胸にバットとグラブで名誉を挽回するあたりがいかにも超人らしかった。(山添 晴治)

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2018年5月16日のニュース