「史上最弱」の智弁学園 6戦15本塁打62得点で春3連覇

[ 2018年5月16日 06:00 ]

春季奈良大会決勝   智弁学園16―1高田商 ( 2018年5月15日    佐藤薬品スタジアム )

決勝戦で2本塁打、今大会6試合で5本塁打を放った智弁学園の岡野 
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 今春の選抜大会に出場した智弁学園が記録的猛打で3年連続14度目の優勝を飾った。決勝戦で高田商と対戦し、3本塁打を含む計23安打で16得点。今春の奈良大会は計6試合で15本塁打、62得点を挙げる破壊的な攻撃力で頂点に立った。

 初回に5番・岡野龍太外野手(3年)が右翼へ2ランを放つと、4回には中堅右へ3ランをぶち込んだ。「公式戦では初めてです」という1試合2本塁打で高田商の戦意を完全にそぎ落とした。左の強打者はこれで3試合連続弾だ。今大会は6試合5発の大暴れで、高校通算本塁打を17に伸ばした。岡野は「ボールをしっかり見て引きつけた結果です」と胸を張った。

 5回には3番を打つ来秋ドラフト候補の塚本大夢外野手(2年)が左中間へ放り込んだ。4安打4打点の背番号9は今大会6試合で実に6本目だ。「人一倍、真剣に振り込んできました」と汗をぬぐった。奈良で1大会の個人6本塁打は高野連関係者も「記憶にない」と話す“偉業”だ。OBの岡本和真(巨人)でさえ、2014年夏の1大会での3本塁打が最多だ。

 新チーム結成後の17年秋。小坂将商監督が「史上最弱」と形容したチームだが、今大会は6試合で計15本塁打62得点と破壊的な攻撃力で頂点に立った。指揮官は「貧打、貧打と言われてきましたから、それを覆したい思いでした。朝の練習から必死にやってきた結果」と部員を称えた。3年夏に1大会4本塁打を放った指揮官は「岡野、塚本に軽く抜かれましたね」と2人の成長に目を丸くした。

 5月26日に開幕する近畿大会(明石)出場も決まった。指揮官は「エース級の投手を相手にどれだけ打てるか」とテーマを見いだす。2回戦の西和清陵戦でサイクル安打を達成した塚本は「今回の結果は忘れて、低い打球を打つことを意識したい」と先をにらんだ。今春の選抜は3回戦で創成館(長崎)に1―2で破れた智弁学園。100回大会を迎える節目の今夏に向け、ぐんぐん調子を上げてきた。(吉仲 博幸)

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