松坂 20日阪神戦志願先発へ 負傷の右ふくらはぎ問題なし「投げるつもり」

[ 2018年5月15日 06:53 ]

右脚負傷降板の影響を感じさせず、キャッチボールで汗を流す松坂
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 中日の松坂大輔投手(37)が首脳陣に志願して20日の阪神戦(ナゴヤドーム)に先発登板することが14日、決定的となった。13日の巨人戦で右ふくらはぎをつり、わずか41球で緊急降板したが、この日は投手練習に参加し、問題なしを強調した。初の中6日での先発は、降板の汚名返上とともに、マリナーズのイチロー会長付特別補佐(44)から贈られたバットで初安打も狙う。

 松坂はランニングやキャッチボールなど通常のメニューをこなした。右ふくらはぎについても「張ってはいますが、支障はないと思います」と異常がないことをアピール。その上で「日曜日に向けて投げるつもりで調整します」と20日阪神戦の先発を見据えた。練習を見守った朝倉投手コーチも「全然問題ないでしょう」と話した。

 これまでは故障した右肩を考慮し、勝敗問わず登板翌日に出場選手登録を抹消され、中10日以上の間隔を設けていた。だが、この日は抹消されなかった。前夜、緊急降板後に森監督から状態を問われた際に「“そのまま(中6日で)行かしてください”と希望は伝えました」と直訴したことを明かした松坂。チームの敗戦につながった早期降板の汚名返上へ決意を込めた。

 闘志をかきたてる要素もある。前日の巨人戦で手にしていたのはミズノ社製の黒色バット。マリナーズ・イチローが会長付特別補佐に就任すると、すぐに連絡を入れ、バットもおねだりした。数日前に届いた日米通算4367安打のレジェンドからの贈り物だった。だが打席結果は、右ふくらはぎが気になり見逃し三振。「イチローさんのバットの扱いは難しいと言われますが自分に合うものを探したい」と松坂。登板4試合で6打数無安打だが「打席に立たせてもらう以上、打撃でもチームに貢献したい」との意識は強い。数々の名勝負を演じてきたイチローのバットを相棒に初安打も狙う。

 ローテーション定着のためにも、初の中6日で投打に結果を示すことが求められる。 (徳原 麗奈)

 ▽松坂のバット譲り受け イチローほか、ソフトバンクの川島と中村晃、WBCの日本代表でともにプレーした阪神・福留らからバットをもらった。巨人・坂本勇からも関係者を通じてゲット。打撃練習などで感触を確かめながら、自分の感覚にフィットするものを探している。

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